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日銀金融緩和で刷られた円の行き先が日本企業でも日本国民でもないカラクリ(Dr.苫米地 2016年9月15日TOKYO MXバラいろダンディ) https://www.youtube.com/watch?v=tvzNqO6qsGI

世界中で日本だけ「コロナ感染のグラフがおかしい」という不気味~コロナ感染者数・死者数、日本だけ「増加ペース」が一向に落ちない~

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【本日のニュース・記事】

 

■世界中で日本だけ「コロナ感染のグラフがおかしい」という不気味

~絶対的な死者数は少ないのだが…~

PRESIDENT Online(2020/05/07)

 

 


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世界中で日本だけ「コロナ感染のグラフがおかしい」

 

 

新型コロナウイルスは、海外でも日本でも「感染爆発」と呼ばれた一時期ほどの急拡大は見られなくなってきた。

だが、それでもなお深刻な感染状況が続き、医療が対応しきれないこともあって各国で死者が増えている。

 

1月に中国・武漢ではじまった新型コロナの感染拡大は、その後、韓国、イラン、イタリアなどと広がり、また、さらに欧州各国や米国などを中心に全世界に拡大してきている。

この4カ月余りを過ぎた時点で、地域によって感染拡大のテンポや規模がどのように違っているかを、世界各国と日本の国内で振り返ってみたい。

 

感染拡大を表すデータとしては、「累積の感染者数の推移」を折れ線グラフで表すことが多かった。

その後、感染拡大のピークを過ぎたかどうかに焦点が移り、「毎日の新規感染者数の推移」の棒グラフをみる機会が増えている。

 

本稿では、地域間の比較に重点をおいて、「累積の感染者数の推移」の折れ線グラフ、しかも「対数」でのグラフを使用する。

対数グラフは、データの大きさが大きく異なる系列の比較に適しており、また指数関数的な拡大のテンポを傾きで表現できることから、欧米メディアでは定番になっている。

 

また欧米メディアでは、グラフの時間軸の起点を「累積感染者数が100人を超えた時点」とするのが通例だ。

これは、感染拡大の時期が大きくずれている中国とイタリア、英国などを比較するうえで適切だからである。

 

 

コロナ感染者数・死者数、日本だけ「増加ペース」が一向に落ちない

 

主要感染国の感染者数推移の対数グラフをまとめたのが図表1だ。

Y軸(縦軸)の目盛りが100人、1000人、10000人と10倍ずつ増えていくのが対数グラフの特徴だ。

 

画像1

 

米国と日本では感染者数の規模は大きく異なっている。グラフの最終日である5月4日時点で米国が118万人に対して日本は1万5000人と100倍違う。

普通のグラフでは米国の推移は追えても、日本の推移はX軸(横軸)に張り付いた横ばいの線にしか見えないだろう。

 

対数グラフの場合、軌跡線の傾きが直線の場合は、指数関数的な増加、すなわち、ねずみ算式の倍々ゲームで増えていることを示している。

図表中に、参照線として「黒の点線」で、累積感染者数が「1日目100人から始まって、2~3日に2倍のペースで増え、25日目からは1カ月に2倍のペースで増えるようにペースダウンした場合」の軌跡線を描いた。

 

この参照線より傾きが急であるなら拡大テンポもより高いことを示し、より緩やかなら拡大テンポもより低いことを示す。

こう理解した上で各国の軌跡を追うと、欧米諸国(米国、スペイン、イタリア、ドイツ、フランスなど)では感染拡大と収束へ向かう右方向に折れ曲がる動きが相互に非常に似ており、参照線に近い形で推移していることが分かる。

 

もちろん、米国は人口規模が3億3000万人と6000万~8000万人の欧州諸国の数倍大きいので感染者数の規模も異なっているが、拡大テンポと収束へ向かう横ばい化傾向はよく似ているのである。

 

 

世界で日本だけ「横ばい化」せず、「右肩上がり」の不気味

 

さらに興味深いのはこうした欧米諸国と東アジア諸国との対照的な推移パターンである。

感染の発生地である中国、そして次に感染が拡大した韓国は、感染100人を超えてからの経過日数別の推移でみると、当初はほぼ欧米諸国と同様の拡大テンポが続いたが、欧米諸国よりかなり早い段階で横ばいに転じている点が目立っている。

 

中国の人口規模は特段に大きいので人口当たりの感染者数の推移で見れば、感染拡大と収束へ向かうパターンについては中国と韓国は見かけよりもっと似ているということになろう。

一方、これらの海外諸国の推移と全く違うパターンで進んでいるのが日本である。

 

日本の感染拡大のペースは、これまでのところ、他国のように当初急速に拡大(いわゆるオーバーシュート)、そして一定の日数を経て、伸びが急速に落ちるといったパターンでなく、一貫して、「9日間に2倍ぐらいのテンポ」(図表1のグレーの点線)で増加している。

他国のドラスチックな変化とは明確に異なっているのである。

 


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■世界中で日本だけ「コロナ感染のグラフがおかしい」という不気味
~絶対的な死者数は少ないのだが…~
PRESIDENT Online(2020/05/07)
https://president.jp/articles/-/35219

 

 

 

 

本日は3つの記事をご紹介いたします。

2つ目の記事はこちらです。

 

 

 

 

■日本の新型ウイルス検査、少なさに疑問の声

BBCニュース(2020年4月30日)ルーパート・ウィングフィールド=ヘイズ東京特派員

 


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検査が増えなければ実情はわからない。

しかし事例証拠からは、感染は報告されているよりずっと広がっているとの見方に真実味があることがわかる。

 

比較的少ない死者の中には、有名コメディアンの志村けんさんや俳優の岡江久美子さんが含まれている。

注目を集めた感染者としては、相撲の力士7人やテレビ司会者、元プロ野球選手2人、有名映画脚本家などがいる。

 

「現在東京で新たに感染が確認されている人の70~80%は、既知のクラスター(小集団)にいた人ではありません」と、日本医師会会長の横倉義武医師は言う。

「もっと速やかにPCR検査を実施し、もっと素早く結果を出す必要があります」。

 

公式発表によれば、東京の新たな感染者はここ1週間、減少傾向にある。

いいニュース? いや、必ずしもそうではない。

 

「人数は本当に減っていると信じたい」と横倉医師は話す。

「しかし、それを判断するには検査の数が不十分です」。

 

このことは、日本が緊急事態宣言を解除できるかに直接影響を及ぼす。

宣言は現時点で5月6日に終了の予定だ。

 

「現段階で緊急事態宣言は解除できません」と横倉医師は言う。

「解除には、新たな感染者の安定的な減少と、実効再生産数が1を大きく下回ることが必要です」。

 

日本では今週、ゴールデンウィークが始まった。

沖縄県玉城デニー知事によると、連休中の沖縄への航空便を予約した人は6万人に上るという。

 

玉城知事は予約者に、来ないでほしいと訴えている。

「残念ですが沖縄は緊急事態宣言の体制です」と、彼はソーシャルメディアに書き込んだ。

 

「どうか今の沖縄への旅はキャンセルしてください」。

来週は気温が上がり、晴れると予想されている。

 

人々は海や山に向かい、必然的に自覚なしに新型ウイルスを連れて行く人が一定数、現れるだろう。

渋谷教授は、日本は現在の戦略を放棄し、検査を増やすことが必要不可欠だと話す。

 

「検査をもっと広げないと、この世界的流行を終わらせるのはかなり難しくなります」

 

 

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■日本の新型ウイルス検査、少なさに疑問の声
BBCニュース(2020年4月30日)ルーパート・ウィングフィールド=ヘイズ東京特派員
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-52482946

 

 

 

 

最後3つ目の記事はこちらです。

 

 

 

 

■「コロナ患者が日本で少ないのは検査が少ないから」説を統計的に検証

ダイヤモンドオンライン(週刊ダイヤモンド)2020.4.29(原田 泰:名古屋商科大学ビジネススクール教授)

 


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結論を先取りして述べれば、「検査していないから患者が少ない」という議論は正しい。

しかし、それが患者数の統計に非常に大きな影響を与えているとまではいえない。

 

また、他の説を排除するものでもない。

本稿はまず、なぜ日本で検査数が少ないのかを論じた後、検査数と感染者数の関係を説明する計量的分析の方法を説明し、その結果を解説する。

 

 

なぜ日本では検査数が少ないのか

 

感染症の専門家によれば、治療法がないのに検査しても意味がない、インフルエンザであれば簡単に検査して陽性の場合はタミフルリレンザを処方すればよいが、コロナ患者にはどうしようもない、ということらしい。

 

検査数が少ないことに関し、国立感染症研究所所長が「市民の皆様へ 新型コロナウイルス感染症の積極的疫学調査に関する報道の事実誤認について 2020年3月1日」という文書を発表している。

 

これによれば、検査は感染の拡大を抑えるためにしているのだから、むやみに検査数を増やす必要はないということである。

しかし、これでは何を言っているか分からない。

 

「普通の検査は病因を見つけて患者を治すためにしているのだが、新型コロナウイルスは治療法がないから、その意味での検査をしても仕方がない。だから、意味のない検査に医療資源を使うべきではない」と言ってくれて初めて分かる。

 

感染症学者は、「だから、検査をするよりも感染者の集団(クラスター)を追い、感染者を確実に隔離する方が感染症の爆発的蔓延を防ぐことができる」と言うのである。

検査しても分からない感染者が多数いる。

 

検査で陽性と正しく認定できるのは感染者の7割程度らしい(「新型コロナ、なぜ希望者全員に検査をしないの? 感染管理の専門家に聞きました」BuzzFeed News 2020年2月26日)。

すると、本当は感染しているのに陽性にならない感染者に、行動の自由のお墨付きを与えることになる。

 

これはむしろ感染を広げることになりかねない。

また、陰性であるのに陽性になる人も少なからずいる。

 

本当は陰性の人に対して、2週間の自宅待機など社会生活上の不便を与えることは好ましくない。

また、発熱など疑わしい人を集中的に調べてもそれほど陽性者は増えない。

 

だから、陽性者は本当に少ないのだという。

しかし、現在では発熱が続いてもなかなか検査をしてくれないという。

 

検査されないと、家族や職場の人に感染することを恐れ、発熱に苦しみながら医者にも行けないことになる。

検査して陰性であれば安心できるし(検査結果が確実でないので安心できないのかもしれないが)、隔離することによって感染を防ぐことができる。

 

ドライブスルー検査など、特別な場所に検査所を設けて多数の人を集中的に検査すれば検査数を増やすことができる。

 


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■「コロナ患者が日本で少ないのは検査が少ないから」説を統計的に検証
ダイヤモンドオンライン(週刊ダイヤモンド)2020.4.29(原田 泰:名古屋商科大学ビジネススクール教授)
https://diamond.jp/articles/-/236074

 

 

 

 

 

 

連日報道されるコロナ感染者数のニュース。

 

ずーっと、安定的に感染者数の増加傾向を辿っているかの報道のように感じます。

まるでマスコミが意識的に煽っているのでは?と思えるほどではないでしょうか。

 

一方、気になるのがPCR検査体制かもしれません。

まるで意図的に検査体制を管理し拡充しないような体制に思えるのは私だけでしょうか。

 

感染者ルートを辿って少しづつ拡充する手法。

一部を切り取って発表、報道しているかのようなPCR検査体制と言えるのかもしれません。

 

私は以前経営コンサルティング会社に在籍していたことがあるのですが、その時に、様々な調査を実施しました。

 

その際、ある問題を究明するうえで、最も重要なものが「現状把握」でした。

未来予測にしても、新たな提案するにおいても、まずもって「現状把握」ができなければ、「次の一手」は見えてきません。

 

今の日本のコロナ状況、その現状把握ができているのでしょうか。

 

死亡者数もそうです。

本当にコロナだけでの死亡者なのか、老衰や他病気との関連性はどうなのでしょうか。

合わせて、過去のインフルエンザでの死亡者数や死亡率と比べて、コロナはどうなのでしょうか。

 

 

大事なのはコロナ感染者の「見える化」。

韓国ではドライブスルーでのPCR検査などを実施するなど「素早く」そして斬新なアイディアを「実現・実行」しました。

 

「今」をできる限り、幅広く俯瞰的に把握することは、日本の未来をどうしていくのか、その基礎に当たる部分ではないでしょうか。

 

 

今の「限られたPCR検査管理体制」では、まるでコロナ感染者・死亡者数の「継続的増加」を演出するかのような貧弱な体制と言えるかもしれません。

 

このままでは、コロナの危険性を「継続的」に、一定の思惑の時期まで煽るための「コントロールする仕組み」にも感じてしまいます。

 

「ワクチン接種が最優先」「ワクチン接種ありき」「ワクチン接種以外の対処法はない」と思わせてしまうかのような、政府やマスコミの姿勢にも感じてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

そう疑心暗鬼を生み出さないためにも、「今」の日本を「見える化」するための広範的PCR検査体制を早急に構築する必要があるのかもしれません。

 

「今」私たち一人一人も、本当の日本を、真実の日本を「見える化」する意識を高める必要があるのではないでしょうか。