oonoarashi’s blog

日銀金融緩和で刷られた円の行き先が日本企業でも日本国民でもないカラクリ(Dr.苫米地 2016年9月15日TOKYO MXバラいろダンディ) https://www.youtube.com/watch?v=tvzNqO6qsGI

「Google八分」の恐怖 (ITmediaエンタープライズ:2013年02月01日)

■「Google八分」の恐怖

Googleの基準に該当したページが同社のデータベースから外されて、検索結果に表示されない状態になることを指す。「村八分」になぞらえて呼ばれるもので、Googleの検閲行為という指摘もある。
インターネットで仮に検索エンジンが、密かにフィルタリングが行われているとしたら、その影響は極めて大きい。想像力のある人なら「ぞっと」するだろう。」


ITmediaエンタープライズ(2013年02月01日)
萩原栄幸

【国産検索エンジン開発が頓挫した先にあるもの】
https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1302/01/news021.html


~~~


中国は、独自の検索エンジン百度バイドゥ)」がある。既に中国ではデフォルトで利用されている(国家指導という側面やGoogleの撤退という状況もあるが)。韓国では「NAVER」が有名だ。

 日本は恐らく8、9割のインターネット利用者は「Google」ではないだろうか。周囲に尋ねても、Google以外の回答はほとんど聞かれない。時々、「私はYahoo! JAPANだ」という人もいるが。今ではYahoo! JAPANの検索エンジンGoogleになっている。ちなみに、livedoorのWeb検索エンジンは韓国系のNAVERである。

もし、自前の検索エンジンが無かったら
 Windows 3.1や95のころ、まだPC通信が全盛でようやくPC通信のメニューの1つに「インターネット」があった時代は、アナログ電話器に音響カプラーを取り付けて、通信速度も「1200 baud(ボーと発音する)」といった状況で、画像1つ表示するのでも何十秒もかかった。そういう時代なら検索エンジンは、あまり重要ではなかったかもしれない。

 だが今の時代は、検索エンジンが無ければほとんど何もできない。URLやIPアドレスを知っていて、じかにURLや数字の羅列を入力できる数少ないサイトを除けば、ほとんどのサイトには訪れることすらできない。インターネットで何か調べようとするなら、まず「お気に入り」に登録してある検索エンジンサイトから始まるだろう。その検索が一切できないなら、ほかに術が無いといっても過言ではない。

Google八分」の恐怖とSEO対策
 「Google八分(グーグルはちぶ)」という言葉がある。Wikipediaによると、Googleの基準に該当したページが同社のデータベースから外されて、検索結果に表示されない状態になることを指す。「村八分」になぞらえて呼ばれるもので、Googleの検閲行為という指摘もある。


 数年前に筆者に届いたジャンクメールの中に、「私の会社のサイトはGoogle八分にされ、検索結果に表示されない。グーグルの明らかな不正行為である」というちょっと変わったものがあった。内容を確認していないので、真偽は定かではないが、「そうしようと思えばできてしまう」という怖さを感じた。

 Googleは、「原則そういう行為はしない。しかし、その国の法に抵触したり政府などから要請があれば、その限りではない」と、論理的には可能であることを認めている。同社がまだ中国に進出していた頃、中国政府の強い要望で検閲を行っていたことは、あまりにも有名な事実だ。かつて、筆者も実験してみたことがある。中国のGoogleと日本のGoogleの2つのサイトを立ち上げ、「天安門事件」を日本語と中国語で検索してそのヒット件数を調べたが、その数の差は3ケタも違っていた。

 また5、6年ほど前に某テレビ局の社内セミナーで、「日本のGoogleと米国のGoogleには差があるのか?」という話題が出た。筆者がテレビ局のディレクター(だったと思う)に、「そういう話を聞いたのか? 差がある理由を知っているなら教えてほしい」と尋ねたところ、こう話された。

 「CNNに務める友人からのメールですが、『○○ということが真相らしい。アダルトサイトの中にそういう事実を公開している。まだ見られるが、URLが長すぎる。Googleで○○と検索すると、その1ページ目に○○と書いてあるサイトがすぐに出てくるので分かるはずだ』というのです。しかし、見当たらない。メールでまた質問したのですが、まだ回答が無いので分かりません」

 筆者は続けて「Googleのオプションを変えていますか」と尋ねると、彼は「いいえ」と答えた。マスコミの立場で日本のGoogleをそのまま使っているのは、ちょっとマズイのではないかと思った次第である。なぜなら、かつて中国では中国政府が求めてGoogleがフィルタリングを実施していたものの、当時の日本ではGoogleが自らの意思でフィルタリングを実施していたからである。検索を行うのであれば、このオプション(日本向け)を外すか、米国のGoogleを利用すべきだったかもしれない。その当時、日本のGoogleではフィルタリングが適用されており、たしか「中」がデフォルトであった(編集部注:現在は性的コンテンツなどに対しては適用される)。オプションを外してみると、検索結果の件数は大幅に違った。

~~~

■「Google八分」の恐怖
ITmediaエンタープライズ(2013年02月01日)
萩原栄幸
【国産検索エンジン開発が頓挫した先にあるもの】
https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1302/01/news021.html