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日銀金融緩和で刷られた円の行き先が日本企業でも日本国民でもないカラクリ(Dr.苫米地 2016年9月15日TOKYO MXバラいろダンディ) https://www.youtube.com/watch?v=tvzNqO6qsGI

【合計696人もの新型コロナウイルス感染】ダイヤモンドプリンセス号の真実


■ダイヤモンド・プリンセスの呆れた感染対策、厚労官僚はなぜ暴走したのか

週刊ダイヤモンド 2020.2.20)

https://diamond.jp/articles/-/229357


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岩田健太郎神戸大学教授がYouTubeで告発した、ダイヤモンド・プリンセスのお粗末な新型コロナウイルス対策。

アフリカや中国と比べてもひどいという感染対策そのものも大問題だが、意見を口にする者を現場から締め出すという、徹底した「言論統制」を敷いていることも明かされた。

なぜ、エリート揃いの厚労省が、こんな暴走をしているのだろうか。

(ノンフィクションライター 窪田順生)

 

感染対策の専門家も呆れる惨状「アフリカや中国と比べてもひどい感染対策、まさかここまでひどいとは…」


18日、感染対策の専門家である岩田健太郎神戸大学教授がYouTubeにアップした「ダイヤモンド・プリンセスはCOVID-19製造機。

なぜ船に入って一日で追い出されたのか」という動画が、日本中に衝撃を与えている。

17日、ダイヤモンド・プリンセス号に乗船を許された岩田氏が見た光景は驚きの連続だった。

まず、感染対策の世界では“基本のキ”である、レッドゾーン(防護服を着る区域)とグリーンゾーン(防護服を着なくてもいい安全な区域)に明確に分けることもしておらずグチャグチャ。

どこの手すり、どこの絨毯が汚染されているかもわからないというカオスな状態だったという。

さらに、これまた世界の感染対策の現場では鉄則とされている「医療従事者の安全」もないがしろにされていた。

例えば、発熱した乗客が自室を出て、普通に廊下を歩き回って、防護服をつけていない医療スタッフなどと普通にすれ違っているそうで、医療従事者も「自分も感染しても仕方がない」と諦めムードの中で乗客のサポートをしているらしい。

これは、アフリカや中国の感染対策と比べてもひどいレベルだ、と岩田氏は指摘している。

要するに、世界の常識と大きくかけ離れ、医療従事者が玉砕覚悟で現場に飛び込む「カミカゼ感染対策」ともいうべき、支離滅裂な“ウイルスとの戦い”が繰り広げられているのだ。

感染対策のプロとして20年以上のキャリアを持ち、アフリカのエボラ出血熱や中国のSARSなど過酷な現場での経験もある岩田氏だが、これまでは自分が感染する恐怖はなかったという。

専門家としてどうすれば感染しないのかということを理解しているので「対策」が取れるからだ。

だが、ダイヤモンド・プリンセスのカオスな現場では、はじめて感染するかもしれないと恐怖に感じたという。

実際、動画を撮影している時点で、岩田氏は自身も感染したかもしれないというリスクを考慮して、家族などと離れて1人で部屋にこもっていると述べている。


北朝鮮も真っ青の言論統制が敷かれている


ダイヤモンド・プリンセス号では18日現在、厚労省職員も含む542人という凄まじい数の感染者が出ている。

これを受けて一部メディアは、「もともと英国籍の船で、国際ルールの中で日本政府は強制力がなかったからしょうがない!」とか、「船内隔離をしないで上陸させていたら、もっとひどいことになっていた」という政府擁護の姿勢を見せているが、岩田氏の「決死の告発」を踏まえれば、擁護できる部分は1ミリもない。

アフリカや中国よりもひどい感染対応によって、健康な人にまでウィルスを広げてしまった「人災」の可能性が否めないからだ。

では、何かにつけて「日本の医療レベルは世界一」だと喧伝するこの国の感染対策が、なぜこんなお粗末なことになってしまったのか。

情報の少ない現時点ではまだなんともいえないが、岩田氏の告発からうかがえる一因として、「厚労官僚の暴走」がある。

前にも述べたように、岩田氏は17日にダイヤモンド・プリンセスに乗船を許された。

これは岩田氏が個人的につながりのある厚労省の人間と交渉をしたからということらしいが、そこで岩田氏は“奇妙な約束”をさせられる。

「DMAT(災害派遣医療チーム)のメンバーとして乗船し、決して感染対策の仕事はしてはいけない」というものだ。

「は?感染対策の専門家に仕事をさせないってどんな理屈だよ」と呆れる方も多いかもしれないが、驚くのはそれだけではない。

船内を案内された後、岩田氏はスタッフらのミーティングで意見を述べてもいいかと打診をしたところ、感染対策を取り仕切っている何者かの怒りを買ったということで、わずか1日で下船を命じられたというのだ。

岩田氏によれば、船内では厚労省の方針への異論を許さぬムードが蔓延しているという。

岩田氏が訪れる前にも、感染対策の専門家は何人か乗船したというが、ほとんどがこのようなムードを忖度して進言をしない。

もちろん、「同調圧力」に屈することなく進言をする者もいたが、厚労省側は耳を貸さず、岩田氏のように船から追い出されてしまうらしい。

つまり、中国や北朝鮮のような「言論統制」が、現場の専門家たちの「粛清」を引き起こして、ただでさえ稚拙な感染対策をさらにひどい状態にしているのだ。

 

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ダイヤモンド・プリンセスの呆れた感染対策、厚労官僚はなぜ暴走したのか(週刊ダイヤモンド 2020.2.20)
https://diamond.jp/articles/-/229357

 

 

 


■ダイヤモンド・プリンセス号「失敗の本質」

――なぜ政府は海上保安庁に頼らなかったのか?

「あのような超大型客船の構造に、海上保安庁は精通しています」

文藝春秋 2020/03/13)

https://bunshun.jp/articles/-/36606


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2月3日に横浜に入港した英国船籍の大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」(乗客乗員合わせて約3700人)からは、合計696人もの新型コロナウイルス感染者を出した。

検疫のために14日間も乗客乗員を船内隔離したことで、日本政府は世界各国から「人道上の大きな問題」と、囂々たる非難を浴びることになった。

さらに、船内における感染の拡大を許してしまったことは、医療先進国であるはずの日本政府にとって大きな汚点となってしまった。

しかし、クルーズ船感染者に対応した医師たちの多くは、これから日本がしなければならないのは過去の批判ではない、と強調する。

「発信される情報に完全な信頼をおけない中国や、分析の余裕もなく対応だけに追われる韓国を除き、クルーズ船の数百名にも及ぶ多くの感染者に対応した日本だからこそ、政府の対応への反省を教訓とし、今後、重症患者の拡大対策に生かすべきです」(対応にあたった医師)

 

クルーズ船に対応できる専門家は存在していた

 

では、具体的な教訓としては何があるのか?

そのひとつは、クルーズ船のような密閉された施設での対応が必要になったとき、専門家を投入することだ。

現場で対応にあたった医師のうちの1人は、こう語る。

「豪華客船の中は特殊な構造となっており、その中で乗客管理を安全な態勢で行えるだけの専門家はほとんどいなかった」

だが、じつは日本にはその専門家が存在していたのである。

それは海上保安庁だ。


「政府からアドバイスを求められたことはありませんでした」


「クルーズ船への政府の対応についてメディアで批判されているのを見る度に、腹立たしさを感じていました。あのような超大型客船の構造に、海上保安庁は精通しています。
乗客を客室からデッキへ散歩させるにしても、飛沫感染をさせない歩き方、手摺りを使わない方法など、アドバイスできるノウハウが多数あります。しかし、政府からアドバイスを求められたことは、残念ながら一度もありませんでした」(海上保安庁幹部)


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ダイヤモンド・プリンセス号「失敗の本質」
――なぜ政府は海上保安庁に頼らなかったのか?
「あのような超大型客船の構造に、海上保安庁は精通しています」
文藝春秋 2020/03/13)
https://bunshun.jp/articles/-/36606

 

 

 

 

■【漫画】ダイヤモンドプリンセス号の真実。。。メディアでは放送されない内容とは・・・(マンガ動画)

https://www.youtube.com/watch?v=vv4Dug5z45o