■検察は安倍首相を逮捕しない…「検察庁法改正」の根本的問題と今後 週刊現代(講談社)2020.05.21

 

■検察は安倍首相を逮捕しない…「検察庁法改正」の根本的問題と今後

週刊現代講談社)2020.05.21

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/72724


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・日本における「検察の役割」


今国会での成立が見送られた検察庁法改正案――その議論において、高等な法律論が繰り広げられている。


法律論として、これは全く正しいが、そもそも法曹で、この法案に賛成する者は特別な人である。

むしろ根本は、日本国のなかでの検察の役割の問題である。


福田赳夫芦田均田中角栄と、検察に起訴された首相は幾人もいる。

その長い歴史のなかに、この疑獄事件を位置付けたほうがわかりやすい。


堀田力が、この法案の「真の狙いは、与党の政治家の不正を追及させないため以外には考えられません」と述べているように、これは疑獄事件の一幕なのである。

現在の検察と自民党との関係が形成されたのは1948年の昭和電工事件である。


このとき福田赳夫大蔵主計課長、西尾国務大臣芦田均元首相(首相辞職後、則逮捕)など64名が検挙され44名が起訴された。

ところが、福田赳夫芦田均ともに多額の現金を贈賄側から受領したことが事実認定されたにもかかわらず、無罪判決。


理由は、賄賂だとの認識がなかった、職務権限がなかったなど、現在の制度では文句なしに有罪になる理由であった。贈賄側のみ有罪。


続く、1954年造船疑獄事件では、自由党幹事長佐藤栄作池田勇人を逮捕しようとした検察に対して、犬養法務大臣が指揮権発動し検事総長に逮捕をやめるように促し、将来の首相候補たちは逮捕を免れた。


贈賄側は厳罰であった。

これらの事件は、GHQがらみの複雑な事件であるが、その部分は脇に置きたい。


そのうえで、一言でまとめると、表面上の無罪理由はともかく、政治家を見逃してもらうことと引き換えに現在の特捜部が検察に与えられたと理解されている。

これが、特捜の誕生秘話である。

 

・排除すべき政治家とそうでない政治家


それ以降、検察官は、巨悪と呼ぶかどうかはともかく、大物政治家の贈収賄事件を検挙することを熱望して活動してきた。


法改正して、収賄罪の構成要件(定義)を広げ、金品の受領を証明すれば有罪にできるようにし、法務大臣の指揮権をさけるために自由民主党の派閥争いを活用し、三木派の法務大臣の時に田中角栄を逮捕、宮澤首相、後藤田法務大臣の時に金丸逮捕と工夫した。


この他にも、検察人事と贈収賄事件をめぐる暗闘は継続されてきており、検察と自由民主党の間には、長期にわたる緊張関係があることを理解しておかなければならない。

たとえば、田中角栄汚職を追究した立花隆は、堀田力検事総長になれなかったのは、大物政治家を検挙しようとしたからだと解釈している。


ここまでは業界にとっては常識だと思うが、以下は、私の大胆な見方である。

逮捕されたりされかかった政治家が、ことごとく首相クラスであることに注目すべきである。


明治維新以降、国会を作って西洋の真似事の法治国家だと言ってはいるが、昔からボスが密かに料亭で話し合うのが日本の意思決定の仕組みである。

そこでお世話になった人々は、お礼しなければおかしい。手ぶらで人に物を頼みに行くのは非常識も甚だしい。


金品の受け渡しが政治権力者に対してあったことで逮捕していたのでは、日本の政治家は皆逮捕しなければならない。

そこで、検察側は、良い賄賂と悪い賄賂を区別するというよりも、国益という視点で排除すべき政治家と、そうでない政治家を判断してきた。


私の知る限りでは、最高検察庁の会議室で、○○政治家を検挙するかどうか検事総長以下、東京地検特捜部に連なるラインの幹部で議論して決めていた。

その結果、多くの政治家の逮捕は、見送られてきたと推察している。


実際、先ほど名前を挙げた政治家が政治生命を失っていれば、日本の歴史は異なったものになっていたであろう。

1950年代後半以降1980年代はじめまでは、世界の中での日本の発展は見事なもので、多くの政治家検挙を見送ったことは正しかったとの主張には一定の説得力がある。


唯一の例外が、田中角栄逮捕である。

このときだけは、田中の大きな貢献と、大きな弊害をどう考えるか特別に吟味したと、私は伝え聞いている。


富士山麓のある宿泊施設で、検察幹部だけでない有識者も加えて、田中逮捕した場合と、見送った場合の、その後の日本社会がどうなるか1週間もかけて議論したと言われている。

 

・検察の目があるから長期政権があった


以上のような歴史を踏まえれば、検察は、政府と距離を取って腐敗監視する役割をすることと引き換えに特捜という特別な権力を与えられている構造が理解できる。


検察は、日本のためにというより、何よりも検察のために必ず腐敗を追及しなければならない。

検察庁法改正を強行すれば、特捜による厳しい追及を避けられない。


国民との関係で言えば、検察が見張ってくれているから自民党に投票してきた人が多いのではないか。

自民党がオゴリ過ぎてはいけないということが言われるが、国民サイドから見れば、検察によるチェックがあればこそ長期政権を認めてきたと私には見える。


政治学のほうから、派閥による疑似政権交代ということが、自民党の長期政権の説明に使われるが、検察の存在も大きいように思う。

いずれも長期政権が陥りがちな腐敗を防ぐ歯止であった。


これを失えばどうなるのか。

結論は簡単である。


自民党の長期政権は続かない。

たとえ一時的に栄華を誇ったとしてもである。


自民党の幹部の誰かが安倍首相を諌めなければならない状況と私には見える。

 

・日本政治の劣化はどこまで進むか


今後の予想を少ししておこう。

検察は、安倍首相は逮捕しない。


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検察は安倍首相を逮捕しない…「検察庁法改正」の根本的問題と今後
週刊現代講談社)2020.05.21
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■『歪んだ正義 特捜検察の語られざる真相』

「特捜検察」の驚くべき実態

マスコミを利用した世論の形成、シナリオに沿って作成する調書…

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発売日:2007年05月25日

著者:宮本雅史

レーベル:角川文庫

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・内容紹介(出版社より)


ずさんな捜査、マスコミを利用した世論の形成、シナリオに沿った調書。

「特捜検察」の驚くべき実態を、現職検事や検察内部への丹念な取材と、公判記録・当事者の日記等を駆使してえぐりだした問題作!

 

・内容紹介(「BOOK」データベースより)


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・著者情報(「BOOK」データベースより)


宮本雅史(ミヤモトマサフミ)

1953年、和歌山県生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、産経新聞社入社。93年、ゼネコン汚職事件のスクープで新聞協会賞を受賞。書籍編集者、ジャーナリストを経て、産経新聞社会部編集委員

 

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■検察を支配する「悪魔」

緊急出版! 日本最後のタブーに挑む対論

田中森一 「入獄前に検察の闇を全て告白する」。

田原総一朗「新聞が絶対に書かない真実を抉る」。

誰も捕まえかれなかった悪魔たちを紙上で「逮捕」する超問題作!

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・内容紹介


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日本最期のタブー。

なぜ、無実の人間ばかりがあげられるのか?

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・目次(「BOOK」データベースより)


国策捜査の舞台裏/やられる奴、見逃される奴/疑獄事件の全真相/絶対有罪が作られる場所/検察のタブー/癒着する地検と警察/検察の走狗となるマスコミ/検事のカネ、酒、女/ヤメ検業界の内幕/「ヤクザの守護神」の真実/割り屋のテクニック/捜査線上にあがった懲りない面々/元特捜エースが落ちた罠

 

・著者情報(「BOOK」データベースより)


田原総一朗(タハラソウイチロウ)

1934年、滋賀県に生まれる。早稲田大学文学部を卒業後、岩波映画社、東京12チャンネル(現・テレビ東京)を経て、フリーのジャーナリストとして独立。政治、経済、検察、マスコミなど幅広い分野で時代の最先端を取材。活字と放送の両メディアにわたり精力的な評論活動を続けている


田中森一(タナカモリカズ)

1943年、長崎県に生まれる。岡山大学法文学部在学中に司法試験に合格。1971年、検事任官。大阪地検特捜部などを経たあと、東京地検特捜部で、撚糸工連事件、平和相互銀行不正融資事件、三菱重工CB事件などを担当。その辣腕ぶりが「伝説」となり、名声を博す。1987年、弁護士に転身。2000年、石橋産業事件をめぐる詐欺容疑で東京地検に逮捕、起訴され有罪。現在上告中

 

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■『アメリカに潰された政治家たち』

「元外務省国際情報局長が戦後政治史“最大のタブー”といえるアメリカの謀略を明らかに」

「いかにして対米追随からの脱却を図りそしてアメリカによって潰されたか」

著者集:孫崎享

出版社:小学館

発売日:2012年09月24日

楽天ブックス https://a.r10.to/huYUq2


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・内容紹介


戦後政治史“最大のタブー”に挑む!

ベストセラー『戦後史の正体』の著者で元外務省国際情報局長が、戦後政治史“最大のタブー”といえるアメリカの謀略を明らかにする。

なぜ野田政権は、原発再稼働、TPP参入、オスプレイ導入といった、アメリカが喜ぶ政策に前のめりなのか。

その理由は、この政権が、小沢一郎鳩山由紀夫という「最後の対米自主派」の政治家が潰された後に誕生した、戦後最大の「対米追随」政権だからである。

本書は、岸信介田中角栄小沢一郎ら自主派の政治家が、いかにして対米追随からの脱却を図り、そしてアメリカによって潰されたかを詳らかにすることで、現在に至る日本政治の「本当の問題点」を摘出する。

そうして自主派の政治家たちがすべて姿を消したなか、現れたのが反原発の官邸前デモだった。

官邸前デモは、アメリカに潰された政治家たちに代わって、民衆自身がアメリカ支配による「戦後体制」を終わらせようとする、歴史の転換点である。

 

・【編集担当からのおすすめ情報】


新著『戦後史の正体』がベストセラーとなっている元外務省国際情報局長が、いまなお繰り返される、政治家に対するアメリカの謀略を完全暴露する緊急出版。

原発再稼働からTPP、さらには尖閣竹島問題まで、現在の日本政治が抱える問題点の「正体」がすべて分かる。

 


・内容紹介(「BOOK」データベースより)


田中角栄小沢一郎ー日本の自主自立を目指した政治家たちは、なぜ、どのようにして潰されたのか。

戦後政治史“最大のタブー”に挑み、この国の「かつてない危機」を明らかにする。

 

・目次(「BOOK」データベースより)


序章 官邸デモの本当の敵/第1章 岸信介安保闘争の真相/第2章 田中角栄小沢一郎はなぜ葬られたのか/第3章 戦後最大の対米追随政権/特別鼎談 2012と1960国民の怒りが政権を倒す日(孫崎享×長谷川幸洋(ジャーナリスト)×高橋洋一(元内閣参事官))/終章 本当の「戦後」が終わるとき/特別付録 アメリカと戦った12人の政治家

 

・著者情報(「BOOK」データベースより)


孫崎享(マゴサキウケル)

1943年、旧満州生まれ。1966年に外務省に入省後、駐ウズベキスタン大使、国際情報局長、駐イラン大使を経て、2009年まで防衛大学校教授。『日本外交現場からの証言ー握手と微笑とイエスでいいか』(中公新書)で山本七平賞を受賞


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アメリカに潰された政治家たち』
「元外務省国際情報局長が戦後政治史“最大のタブー”といえるアメリカの謀略を明らかに」
「いかにして対米追随からの脱却を図りそしてアメリカによって潰されたか」
著者集:孫崎享
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孫崎享。戦後史の正体。東京地検特捜部とCIAの工作。小林興起

孫崎享氏と小林興起氏のトーク

youtube

https://www.youtube.com/watch?v=3zTtb1pe8-4