■モホール計画
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
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モホール計画(モホールけいかく、英語: Project Mohole)とは、地球の地殻を貫いてモホロビチッチ不連続面まで掘削を行おうという、アメリカ合衆国の大計画。
宇宙開発競争でソビエト連邦に取った遅れを地球科学でもって挽回しようという目的もあって計画された。
アメリカ国立科学財団が資金援助をし、アメリカ雑学協会 (American Miscellaneous Society) が主導した。
陸地ではなく海底が掘削された。理由は、陸より海底下のほうが地殻が薄く(→アイソスタシー)、掘るべき深さが小さくて済むからである。
1961年に実行された第一段階では、メキシコのグアダルーペ島沖に5つの穴が掘削された。
そのうち最深のものは海面下3,500mの大陸棚を183mまで掘り下げられた。
これは穴の深さという点ではなく、海の深さおよび、固定されていないプラットフォームから試錐がなされた点において前例のない成果であった。
また、コアサンプルの最下部13mは玄武岩からなる中新世堆積物であり、大変貴重なものだった。
モホール計画では、ロサンゼルスのグローバル・マリーン社の石油掘削船カス1号 (CUSS I) が使われた。
すなわちコンチネンタル (Continental)、ユニオン (Union)、スペリオール (Superior)、およびシェル (Shell) の5石油会社によるコンソーシアムが1956年に技術的試作品として開発したもので、その頭文字をとったもの。
当時半径180m内で船位調整した技術は、現在の自動船位保持(英語版)装置へ進歩した。
モホール計画の第一段階は、地球のマントルまでボーリングを行なうことが科学的にも技術的にも可能であることを証明した。
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■深海掘削計画
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深海掘削計画(しんかいくっさくけいかく、DSDP: Deep Sea Drilling Project)とは1968年から1983年まで実施された海洋底の掘削・研究を行う科学プロジェクト。
地球物理学、古生物学、海洋の古環境学などに多大な貢献をした。
モホール計画の失敗から、DSDPではもっと浅い掘削によって深海底堆積物や地殻上部を研究することとなり、深海掘削船としてはグローマー・チャレンジャーが使用された。
当初の課題は海底の岩石を採取し、年代を測定、海洋底拡大説を直接証明することであった。
そのために南アメリカ大陸側のリオデジャネイロ沖合いの大西洋においてボーリングを行い、地磁気から海底の形成年代が求められた。
その結果、中央海嶺から遠ざかるにつれ海洋底の年齢が古くなっていることが確認され、海洋底拡大説が立証された。
その後も、世界の各大洋での海底年代、堆積構造、海底地殻岩石の採集などを行った。
当初、アメリカ合衆国の四つの海洋研究所が合同で海洋底の掘削・研究を行う国内プロジェクトであったが、1976年以来、アメリカ、日本、イギリス、フランス、西ドイツ、ソビエト連邦の国際協同による国際深海掘削計画 (IPOD: International Phase of Ocean Drilling) となり、国際プロジェクトとなった。
この計画は1983年の第96節航海をもって終了し、国際深海掘削計画へと発展した。
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■国際深海掘削計画
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
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国際深海掘削計画(こくさいしんかいくっさくけいかく、Ocean Drilling Program、ODP)とは1985年から2002年までの、世界中の海洋底を掘削し、海洋底および地球環境史の科学的解明を目的とする国際共同研究プロジェクト。
1968年にアメリカ国内で深海掘削計画 (DSDP: Deep Sea Drilling Project) が開始され、また1975年にアメリカの提案で国際プロジェクトである国際深海掘削計画 (IPOD) (IPOD: International Phase of Ocean Drilling) が開始された。ODPはIPODとDSDPがさらに発展した計画である。
海洋底拡大説やプレートテクトニクスの確定と発展、地球環境史の解明などに貢献してきた。
このプロジェクトは2003年からの統合国際深海掘削計画 (IODP: Integrated Ocean Drilling Program) に発展した。
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■統合国際深海掘削計画
(出典:goo辞書)
深海底を掘削・探索する国際研究協力プロジェクト。
日本が主導し、米中韓および欧州の20か国以上が参加。
海底下の地層を採取・分析し、地球環境の変動や地震発生メカニズムの解明、地殻内生命の調査などを行う。
日本の地球深部探査船「ちきゅう」、米国の科学掘削船「ジョイデスレゾリューション号」を主軸に海底下7000メートルまで掘り進み、マントルへの到達を目指す。
IODP(Integrated Ocean Drilling Program)。
アメリカメジャー5石油会社が始めた、アメリカの地底調査計画、ODP(国際深海掘削計画)を引き継いで、2003年に開始された。
2013年まで日本海溝調査を実施、岩手県沖から南海トラフ海溝まで調査が行われている。
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■ちきゅう
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
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ちきゅうは、海洋研究開発機構(JAMSTEC)地球深部探査センター(CDEX)の地球深部探査船(掘削船)。
運航・管理及び掘削業務は、当初はJAMSTECの自主運用、2006年からはシードリル社の協力の下でグローバルオーシャンディベロップメント(GODI)社が行ってきたが、2008年からは日本マントル・クエスト社によって行われている。
日本・米国が主導する統合国際深海掘削計画(IODP)において中心的な掘削任務を担当しており、巨大地震・津波の発生メカニズムの解明、地下に広がる生命圏の解明、地球環境変動の解明、そして、人類未踏のマントルへの到達という目標を掲げている。
2011年3月11日には下北八戸沖の海底探査のために八戸港に停留していた際に東北地方太平洋沖地震に遭遇し、津波の被害を避ける為に一時沖合に待避した。
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■「トモダチ作戦」東電を訴えた米兵はどれほど被ばくしたのか?
「重篤な病気が福島県周辺でも増えているという報告は聞かない」
「米軍関係者が原発周辺の陸上にいた人たちよりも深刻な被ばくをしたというのは考え難い」