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日銀金融緩和で刷られた円の行き先が日本企業でも日本国民でもないカラクリ(Dr.苫米地 2016年9月15日TOKYO MXバラいろダンディ) https://www.youtube.com/watch?v=tvzNqO6qsGI

■コロナ対策より防衛費に予算を割く愚行 日刊ゲンダイDIGITAL(2020/08/15)作曲家:三枝成彰

 

■コロナ対策より防衛費に予算を割く愚行

日刊ゲンダイDIGITAL(2020/08/15)作曲家:三枝成彰

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/277330


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世界の有名な歌劇場といえば、ミラノのスカラ座、パリのオペラ座、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場だ。


世界のクラシック愛好家はもちろん、音楽に詳しくない観光客も引きつけるオペラの殿堂である。

その運営が危機的状況に追い込まれているようだ。


先日帰国したイタリア在住のオペラ歌手によると、スカラ座は潰れそうなほどの危機に瀕しているという。

またイタリアの劇場では、数年前から歌手たちへのギャラの未払いもあると聞いている。


ヨーロッパでは主要な音楽祭の多くが中止や規模縮小となった。

スカラ座も2月のキャンセル以降、公演ができない状態。


9月から来シーズンを開始すると決めたが、予定通り実現できるのかは不透明だろう。

ドイツでは、3人以上の合唱団の活動は禁止され、違反すれば罰金を取られるそうだ。


もっともドイツでは、州によって細かな違いはあるものの、芸術家に対して補助金を拠出している。総額1200億円規模の支援だ。

日本でもフリーランスの芸術家1人に20万円、20人以上の団体に最大150万円という支援策を決めた。


むろん十分なレベルとはいえないが、ほかの個人向けや個人事業主向けと比べて格段に劣るわけでもない。

いずれの支援策も、そもそも満足できるような内容ではないのだ。


もちろん、いくら国債を発行するにしても財源が無尽蔵にあるわけではない。

バランスを考えるのは大事だろう。


だとすれば、防衛費を見直すべきである。

いたずらに増やすばかりになっているが、いったい日本の「敵」が世界のどこにいるというのだろう。


いくら軍事費を増やしたところで、北朝鮮が本気でミサイルを撃ってくるはずがない。

もしもミサイルを発射すれば、自らが破滅するだけだ。


最近は中国とアメリカが険悪になっている。

中国は日本の尖閣諸島にも、盛んにちょっかいを出してくる。


だからといって、米中間に戦争が起きるはずがないのだ。

軍事力をもって尖閣諸島を攻め落とすつもりもない。


やれば国際社会から猛烈な非難を浴びることは目に見えている。


秋田と山口に配備するはずだったイージス・アショア計画(いずれもハワイとグアムの米軍基地を守るためだったといわれている)も断念したことだし、アメリカから言い値で大量に戦闘機や武器を購入する現状も見直すべきだ。


日本は、カネのかけどころを間違っている。


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■コロナ対策より防衛費に予算を割く愚行
日刊ゲンダイDIGITAL(2020/08/15)作曲家:三枝成彰
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/277330