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日銀金融緩和で刷られた円の行き先が日本企業でも日本国民でもないカラクリ(Dr.苫米地 2016年9月15日TOKYO MXバラいろダンディ) https://www.youtube.com/watch?v=tvzNqO6qsGI

■日本人が「政治の話をしない」背景にあるもの フランス人は所構わず政治の話をしている 東洋経済オンライン 2018/09/18

 

■日本人が「政治の話をしない」背景にあるもの

フランス人は所構わず政治の話をしている

東洋経済オンライン 2018/09/18

https://toyokeizai.net/articles/-/237334


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・日本人の同僚とは政治の話が弾まない


エマニュエル : そういえば、フランスと日本での政治についての違いってまだ話してなかったよね。僕が日本で初めて働いたときに、日本人の同僚との昼食中、政治の話題を何も考えずにふってしまったことがあったんだ。それは、こんな感じだったんだけど……。僕「今の日本の政府の政策って、前政権のときよりもよくなったのか、それとも悪くなったのか、どう思う?」同僚「……んー」僕「……首相が代わったけど、今回の首相はどうだろうね?」同僚「……」僕「今の政府の経済政策って効果あるのかな?」同僚「……ないんじゃない?」それまでは普通に会話してたのに、なんか急に気まずい雰囲気になったんで驚いたんだよね。


くみ:うーん、確かに、なんか想像できる(笑)。


エマニュエル : この同じ質問をフランスで同僚にしたら、たぶんこんな感じになると思う。僕「今のフランスの政府の政策って前政権時よりもよくなったのか、悪くなったのか、どう思う?」同僚A「今の政府は増税することしか能がないよ。そのせいで企業が外国に逃げてしまってる。そもそもフランスは税率が高すぎなんだよ。30年以上続いている失業問題を終わらせるには、企業が採用と解雇をもっと柔軟にできるようにするべきだって、いつになったらわかるんだろうな。そもそもこんなの基礎だろうに、なんで政府はわからないんだろうね。成功してる国は、ほぼみんなこれをしてるというのに」同僚B「そりゃ君みたいな右翼な自由主義者には金持ちから少しのお金をとるのは気に食わないだろうね。だからここ30年での貧富の不平等は広がるばかりじゃないか。何かを変えるために国民が政府に対して反逆するのを待てとでも言いたいのかい?」もうこの話題は終わりにしようって強制的に終わらせないと、延々と話し続けちゃうぐらいなことが多いんだよね。くみはフランス人って政治の話が好きだなぁーて感じたことはある?

 

・バカンスに行った先で政治討論が始まった


くみ:私が初めてパリに留学しにきたとき、有名な政治系のグランゼコールを卒業した友人たちに誘われて一緒にバカンスに行った。南仏のほうに行ったから、毎日みんなで海に行ってのんびりリラックスした日々を満喫してたんだけど、ある夜、1人が「久しぶりにデバ(英語だとディベート。ここでは政治討論の意味)しない?」と言いだして、「いいね!」と賛同した1人と、1対1で形相を変えて1時間以上も激論を交わしたの。フランスは首相選挙のとき、テレビで生中継しながら、最後に残った2人の最終候補が何時間もかけて延々と討論するのが習慣だけど、さながらそれを目の前で見ているみたいで圧倒されたのを覚えてる。


エマニュエル : 確かに、こういう政治の話題は会社の同僚だけじゃなくって、あらゆる年齢の人がフランスの至る所でしている。たとえば高校だったら、高校生でも特定の政党を支持していることがよくあるし、政府の政策に反対する大規模なストを5年ごとぐらいにやっている。毎回、全国で数千人の高校生が参加するんだ。校舎に横断幕をかけたり、バリケードで封鎖したり、デモ行進をしたりと、数週間にわたって行う。同じようなことは大学でもみられるかな。家族の夕食時によく政治について話すと書いたけど、僕の家も両親との夕食や親戚との食事の席なんかでは必ず政治の話題は上がっていたよ。そして、たいてい右派と左派で熱い議論になってしまうんだ。カフェやビストロなんかでも政治の話を客同士で盛り上がってしているなんて光景もよく見られる。以前、フランスの有名なサッカー選手がイタリアでは全国のカフェに監督(気取りであれこれ議論してるやつ)がいる、と揶揄していたんだけど、フランスだったら、全国のカフェに首相がいるって言えるだろうね。日本ではどんな感じなの?


くみ:エマニュエルの指摘するとおり、確かに日本では、あらゆる年代のあらゆる人がそれなりに政治を語る、という現象は見られないかも。私が知るかぎりでは、小規模でも会社を経営していたり、企業のトップに近い立場の人ほど日常的に政治に対する意見を口にすることが多いかな。でも、逆に、学生とか(政治専攻は除くかもしれないけれど)、政治が自分たちとは無関係だと思っていて興味がなかったり、いわゆるサラリーマンとかは、居酒屋での話題は政治よりも、もっと身近な先輩、上司の悪口とか仕事の愚痴などが多そうなイメージ。

 

・普通のフランス人が突然マクロン派になった


エマニュエル : フランスでは政治家について、たとえば人となりだとか、私生活だとか賄賂や権力の乱用みたいなワイドショー的な話ももちろんするんだけど、それだけでなく、どんな政策が今必要だとか、現在の政策の問題点みたいな政治そのものについて議論することも好きなんだ。つねに政治に関心があって議論をしょっちゅうする、このフランス人の特徴は国にとっても大きな影響を与えている。


くみ:たとえばどんな?


エマニュエル : フランス革命がその典型だね。18世紀のフランス人は、現在よりもはるかに政治に関心があったんだろう。この関心の高さと議論を好む性質があったからこそ起きた革命といえる。最近の例としては、エマニュエル・マクロンが大統領選挙のときに行った運動があげられるかな。数カ月の間に何千、何万という普通のフランス人が突然マクロンに賛同して、支持者として活動を始めたんだ。各地で集会が開かれていたし、多くの人がマクロンの政策を広めるために広報的な活動を、余暇を使ってしていた。これが本当に熱狂的で、ここ数十年の間では類を見ないぐらいに、大きな運動だった。

 

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日本人が「政治の話をしない」背景にあるもの
フランス人は所構わず政治の話をしている
東洋経済オンライン 2018/09/18
https://toyokeizai.net/articles/-/237334

 

 

 

 

 

 

■日本人なぜタブー?政治の話 SNSで届いた選挙の疑問

朝日新聞 2019年7月19日

https://www.asahi.com/articles/ASM7D4TWPM7DPTIL028.html


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・日本人って、なぜ身近な人と政治の話をしないの?


今回の参院選に向けて、読者の困りごとや疑問を取材している朝日新聞「#ニュース4U」がSNSで様々な意見を募集すると、そんな「そもそも論」が寄せられた。

投稿したのは、東京都足立区のフリーデザイナーの女性(38)。

政策や選挙について、自身も家族や友人らと話すことがないという。

そのわけをLINEで尋ねてみると、「まず、考えたことがない人が大半で議論にならない。政治的議論が人間関係にも影響するように感じます」と返信があった。

 

・「タブー視のリスク、高まった」


記者がそのとき思い出したのは、「政治的な発言をするな」「勉強不足」などとタレントが批判を浴びた一件。

ローラさんが昨年12月、沖縄県の米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設工事中止を求めるネット上の署名活動について、SNSで署名を呼びかけると批判が相次いだ。

当時は発言を評価する人の中でも「テレビで干されないのか(活躍の場がなくならないか)」と心配する声もあった。

今回の参院選でも、俳優ら著名人が政治への思いや投票への呼びかけをSNSで発信したこと自体がネット上で話題になるほどだ。

「日本では、意見の違いが明白になることを恐れ、政治的な会話を避けている面があるのだろう」。

横山智哉・立教大助教社会心理学)はこう話す。

「米国ではイデオロギー(政治思想)の違いを知る貴重な場として、会社などであえて政治の話をする」という。日本では以前からタブー視はされてきたが、2012年に民主党政権から自民党の安倍政権に代わった後、イデオロギーの差が顕著になり、政治的な会話がタブー視される「リスク」が高まったと指摘する。

 

・フランスでは6歳が政治の話


投稿した女性とLINEでやりとりを続けると、「フランスでは政治について討論をした後でも、友人関係を続けられると聞いたことがあります」という。

そこで、記者の友人で、パリ近郊に住む会社員の武村智子さん(38)に話を聞いてみることにした。

「街のあちこちでみんなが政治について話しています。ランチや散歩に行った時、仕事帰りに寄るバーでも。特に選挙前は」

武村さんは15年近く前からワーキングホリデーなどで日仏を行き来していた。

ベビーシッターのアルバイト先で6歳の男の子が大統領選の話を始めると、驚きの一言が飛び出した。

「僕のパパはサルコジには投票しないよ」

武村さんは4年前、フランス人のロホン・セリスさん(34)とカップルになり、家庭でも政治について話す。

サルコジ氏、オランド氏に続き、大統領になったマクロン氏の新党が17年の総選挙で躍進。

その一方で中道左派社会党が大幅に議席を減らした。

セリスさんは社会党を支持しており、武村さんは「ほかの党の環境問題への姿勢にもうなずくことは多い」と互いに主張する。

3歳と1歳の子どもの前で政治の話をすることも多い。

セリスさんは中学時代から、授業の合間などに同級生と政治の話をしていた。

今も友人らと、どの政治家を支持するか熱い議論にもなるが、「だからってケンカにはならない。意見が違うのは当たり前で、議論が終わったらまた友達です」。

武村さんは「フランスで政治の話を聞くようになると、気になって政治家や政策をネットで調べることが増えた。政治が身近に感じられるようになりました」。


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日本人なぜタブー?政治の話 SNSで届いた選挙の疑問
朝日新聞 2019年7月19日
https://www.asahi.com/articles/ASM7D4TWPM7DPTIL028.html