oonoarashi’s blog

日銀金融緩和で刷られた円の行き先が日本企業でも日本国民でもないカラクリ(Dr.苫米地 2016年9月15日TOKYO MXバラいろダンディ) https://www.youtube.com/watch?v=tvzNqO6qsGI

■“第6波”死者の実態 「直接の死因」コロナではない? 2022/2/14 FNNプライムオンライン

 


■“第6波”死者の実態 「直接の死因」コロナではない?

2022/2/14 FNNプライムオンライン

https://www.fnn.jp/articles/-/314990


~~~


・"重症化”しにくいオミクロン株 死者が増え続ける理由

 

阪和第二病院 看護師:どうぞ、お大事にしてください。お気をつけて


2月12日正午まえ、新型コロナに感染し、入院していた40代の男性が、4日間で退院したその一方で…


阪和第二病院 病院職員:きのう、こちらに入院されていた80代の男性が亡くなられました


午後4時、亡くなったのは、「中等症」病床に入院していた基礎疾患のある80代の男性だった。


重症化リスクは低いことが知られているオミクロン株だが…2月10日、デルタ株による第5波を上回る1日175人の死者が確認された。

新規感染者の増加スピードは鈍化してきたものの、死者数は増え続けている。

コロナ治療の最前線で闘う医師は違和感を覚えていた。


埼玉医科大学総合医療センター 岡秀昭教授:現場で患者さんを診ていれば分かるんですけど、従来とは違うんです。第5波までは入院する中等症以上の患者さんは、まず全員肺炎がありました。今回は肺炎にならずに、軽症なのに亡くなってしまう。そういったことが起きているんです

 

・オミクロン株"第6波” 死者の7割が80歳以上


2週間前、Mr.サンデーでこれまでのコロナウイルスに比べ、オミクロン株の致死率が低いことを報告した沖縄県専門家会議の藤田座長。

その時の沖縄県での死者は1人。致死率は0.03%だったが、現在は…


沖縄県専門家会議 藤田次郎座長:高齢者施設のクラスターがありまして、現時点で4万人の方が感染して20名の方がお亡くなりになった。すなわち、致死率が0.05%まで若干上がっております


沖縄県では、死者20人のうち、7割を90歳以上が占めており、60歳以下は1人も亡くなっていないという。

死者20人のデータから見えてきたこと、それは…


沖縄県専門家会議 藤田次郎座長:90歳っていう年齢を考えますと、様々な基礎疾患を持っていたり、もともと病気があるということで、オミクロン株の感染がきっかけになっていると思うんですけど、直接の死因とは言いにくいと判断しております

 

・高齢者が亡くなる理由(1) 誤嚥(ごえん)性肺炎


阪和第二病院 看護部長:基礎疾患を持っているので、肺炎とかがあったら更に悪くなるリスクがあるということで来られている


取材に答えてくれたのは、軽症・中等症病床を44床持つ、大阪市の阪和第二病院。

こちらの病院では、高血圧や糖尿病などの基礎疾患があるコロナ患者36人を受け入れている。

ほとんどが高齢者で、今月に入り80代の患者3人が亡くなったという。

その理由を聞くと…


阪和第二病院 看護部長:(亡くなった1人は)来られたときから容態があまりよろしくなくて、意識レベルも呼びかけに反応がないような状態。コロナではありますけれども、レントゲン、CTとかの写真とか画像を見る限りは、誤嚥(ごえん)性肺炎の方が強いと先生は言われていました


物を誤って飲み込む、「誤嚥(ごえん)」。

正常な状態では、飲み込むと唾液や食べ物が「食道」を通るのだが…誤って「気管」に入ってしまうと、肺に病原菌が入り、炎症を起こすことがある。

亡くなった80代の女性は、この誤嚥(ごえん)性肺炎の特徴が強く見られたという。


沖縄県専門家会議 藤田次郎座長:基礎疾患などがあって、体調が悪い方が感染症にかかる、発熱とか出ますと、意識が少しもうろうとなることがあります。高熱などによって意識障害が進んだ場合に、特に高齢者は誤嚥(ごえん)性肺炎を起こしやすい


感染による発熱がきっかけで、コロナの肺炎ではなく、誤嚥(ごえん)性肺炎で亡くなるケース。

他にも、コロナは軽症でも、基礎疾患が悪化し亡くなるケースもあるという。

 

・高齢者が亡くなる理由(2) 基礎疾患の悪化


沖縄県専門家会議 藤田次郎座長:熱が出るだけでも基礎疾患は悪化する。例えば心不全があると、もともと1分間に80回、心拍数がある方が、40度の熱が出ますと(心拍数が)130になりますので、心臓の負荷が1.5倍近くになるわけですね。特に高齢者の方では心不全が起こりやすくなる。
そして基礎疾患のある方はウイルスも増えやすいですし、ウイルスと闘うための抗体がなかなかできてこない

基礎疾患が悪化しないよう注意を払いながら、続けられる治療。

 

・従来のコロナ治療の限界…高齢者を守るためには


埼玉医科大学総合医療センター 岡秀昭教授:透析を受けています。コロナの重症度は軽症です。ただこのように、多数の人手が透析には必要です


コロナ病棟で透析治療を受ける、オミクロン株に感染した慢性腎臓(じんぞう)病患者。

感染症の専門医である岡医師が危惧するのは…


埼玉医科大学総合医療センター 岡秀昭教授:(患者が)持っているもともとの病気、肺気腫という病気が悪くなったり、心臓が悪くなったり、腎臓が悪くなったりといった形で、今までの(コロナの)重症の場合には肺炎が重症化していくわけで、それに対して治療法というのが、ある程度できあがっていたんです。ところが今回は、コロナ肺炎を起こしていない従来の治療法が通用しないんです。場合によって、患者さんの受け入れに障壁が出てくることがあります。高齢者だとか、免疫が弱い方っていうのは充分に重症化を防げないので、やはりブースター接種っていうものをそういった人には受けていただいた方がいいだろうということですね。感染する患者さんそのものの数を減らしていただかないと


(「Mr.サンデー」 2月13日放送分より)


~~~
“第6波”死者の実態 「直接の死因」コロナではない?
2022/2/14 FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/articles/-/314990