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■名もなき庶民が日本の主役だった「田中角栄の時代」があった 週刊ポスト 2015.06.30 山本皓一

 

■名もなき庶民が日本の主役だった「田中角栄の時代」があった

週刊ポスト 2015.06.30 山本皓一

https://www.news-postseven.com/archives/20150630_332539.html?DETAIL

 

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かつて「田中角栄の時代」があった。それは名もなき庶民がこの国の主役だった時代である。


〈政治は、地表を吹きすぎていく風のようなもので、国民にとって邪魔になる小石を丹念に拾って捨てる、それだけの仕事である。理想よりも現実を見つめ、国民がメシを食えるようにすることが大事だ〉──角栄語録の一節には政治の原点がそう語られている。


政治家の役割は、安倍晋三首相のように「オレが最高責任者だ」と国家・社会を自分の思想に染めようとすることではない。

あくまで“政治家は脇役、主役は庶民”という徹底した民主主義の思想がそこにはある。


1972年、「今太閤」「庶民宰相」と呼ばれ、国民の熱狂的な歓迎の中で首相に就任した角栄だったが、人気とは裏腹に、当時の日本社会は高度成長のピークを過ぎ、大都市と地方の格差の増大、公害の深刻化といった社会のひずみが表面化して、国民の閉塞感と政治への失望が広がっていた。


それは現在の日本が置かれた状況と重なる。

あの時代、角栄の目はまっすぐ国民生活の再生に向けられた。


彼の政治手法がそれ以前やその後の門閥政治家、官僚出身政治家と違ったのは、自分たちの役割は国民のためにならない法律、時代に合わない法律をつくりかえて国民生活を豊かにすることにあるという強い信念があったことだろう。

「政治は数、数は力」と自民党内で勢力をのばしながらも、数に驕る手法ではなく、むしろ多様な意見に耳を傾け、自分と意見が違っても有為な人材であればどんどん登用した。

苦労人ならではの人間的な幅広さと奥行きがあった。


だからこそ、多くの政治家が集まり、官僚たちも角栄のブレーンとなって政策の行き詰まりを突破しようとした。

その1人だった下河辺淳・元国土事務次官角栄登場の意味をこう語っている。


「日本社会のひずみはもはや西洋から輸入された東大法学部の学問、政治、法律では解決できなかった。田中角栄は1人の日本人、新潟県人として発想し、必要なら六法全書さえ否定する行動力があった」


もちろん、「六法全書の否定」とは、安倍首相のように憲法の解釈論をこねくり回して自衛隊を海外に派遣しようという“官僚的ご都合主義”とは全く違う。


角栄は国土や社会のひずみを改めるために、日本列島改造論を掲げて全国に道路をつくり、トンネルを掘り、国土開発を推し進めた。

そうしたやり方は“土建屋政治の元祖”のように批判されるが、今の政治家の公共事業バラマキとは異なっていた。

大都市に集中した産業を地方に分散させて格差をなくすという原則を打ち出し、産業再配置と、こんな社会ビジョンを描いていた。


〈二十代、三十代の働きざかりは職住接近の高層アパートに、四十代近くになれば、田園に家を持ち、年老いた親を引き取り、週末には家族連れで近くの山、川、海にドライブを楽しみ、あるいは、日曜農業にいそしむであろう〉(著書『日本列島改造論』より)


これほど明快な社会ビジョンを国民に提示することができた政治家は後にも先にもいない。

外交面でも、角栄は戦後日本の課題だった日中国交正常化を成し遂げ、エネルギーをアメリカの石油メジャーに依存しない独自のアジア資源外交を展開した。角栄の外交思想を端的に表わした言葉がある。


「人の悪口を言ったり、自分が過去に犯した過ちを反省せず、自分がすべて正しいとする考え方は国の中でも外でも通用しない」


「主張する外交」を掲げながらも芳しい成果を残せない安倍首相は、この言葉をどう聞くのだろうか。

国民が今「角栄の時代」に郷愁を感じるのは、偶然ではない。


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名もなき庶民が日本の主役だった「田中角栄の時代」があった
週刊ポスト 2015.06.30 山本皓一
https://www.news-postseven.com/archives/20150630_332539.html?DETAIL

 

 

 

 

 


■『知識ゼロからの田中角栄入門』

・そもそも田中角栄ってどんな人?

田中角栄の青春時代

著者:小林吉弥

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■『田中角栄を葬ったのは誰だ』

検察の駆け引き、最高裁の不可解な動き、アメリカの圧力、等々…

・「日米司法取決」の闇

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日中国交正常化を実現、独自の資源外交を展開する田中角栄に、大国アメリカの巧妙で執拗な罠

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田中角栄元総理の言行より、やがて来る「コロナ後」の社会でも活用できる数多の心得を紹介

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■『田中角栄回想録』

「池田・佐藤政権の屋台骨を支えつづけた十年」

「日ソ外交史に残る田中・ブレジネフ会談」

著者:早坂茂三田中角栄秘書)

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■『田中角栄魂の言葉88』

角栄が残した言葉にはどんな時代にあっても変わらぬ「人間の真実」と「珠玉の知恵」がある。

“魂の言葉”とも言うべき名言をセレクト

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■『田中角栄の資源戦争』

アメリカの傘下を離れ、世界の資源国と直接交渉する大胆な「資源外交」

アメリカや欧州の覇権、石油メジャーやウラン・カルテルの壁を突き破ろうとした角栄

著者:山岡淳一郎

出版社:草思社

発売日:2013年04月02日

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■『田中角栄 最後のインタビュー』

全盛期の知られざる発言全記録!

「道徳観のない政治家に人はついてこない」

著者:佐藤修

出版社:文藝春秋

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■『戦場の田中角栄』新書版

元・田中角栄番の記者による「田中角栄の本当の姿」

著者:馬弓良彦

発売日:2018年09月

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■『冤罪 田中角栄ロッキード事件の真相』

・米国の「陰謀」-その構図

著者:石井一(元国務大臣国土庁長官旭日大綬章受章者)

レーベル:産経NF文庫

発売日:2020年02月

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■『大宰相 田中角栄 ロッキード裁判は無罪だった』

「日本のエネルギー自立を願う田中角栄と、それを苦々しく思うアメリカとの壮絶な駆け引きがあった」

著者:田原総一朗

出版社:講談社

発売日:2016年08月19日

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■『田中角栄頂点をきわめた男の物語 オヤジとわたし』

「オヤジとわたし」改題書

54歳の若さで日本の最高指導者に登りつめた秘密のカギは何であったのか?

著者:早坂茂三田中角栄秘書)

レーベル:PHP文庫

発売日:2016年06月03日

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■『歪んだ正義 特捜検察の語られざる真相』

「特捜検察」の驚くべき実態

マスコミを利用した世論の形成、シナリオに沿って作成する調書…

・疑惑の捜査

発売日:2007年05月25日

著者:宮本雅史

レーベル:角川文庫

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■『実録田中角栄

雪深い新潟の農村に生まれた男はいかにして権力の階段を昇ったのか。

著者:大下英治

レーベル:朝日文庫

出版社:朝日新聞出版

発売日:2016年08月

実録田中角栄(上)https://a.r10.to/hDOdPt

実録田中角栄(下)https://a.r10.to/hww9Av

 

 

 


■『異形の将軍 田中角栄の生涯』

戦後最大の栄光と汚辱を描いた一大叙事詩

著者:津本陽

出版社:幻冬舎

発売日:2004年02月

異形の将軍(上) 田中角栄の生涯 https://a.r10.to/h5jBuw

異形の将軍(下) 田中角栄の生涯 https://a.r10.to/hDwAQC

 

 

 

■『日中国交正常化 田中角栄大平正芳、官僚たちの挑戦』

歴史認識、戦争賠償などの対立を越え、結ばれた日中国交

冷戦下、アメリカとの関係維持に腐心しながら試みられたものだった

著者/編集:服部龍二

レーベル:中公新書

発売日:2011年05月

楽天ブックス https://a.r10.to/hMng1r

 

 

 

 

■『入門田中角栄新装版 語録・評伝』

「原点」復刊。

すべての「角栄本・角栄語録」はここから始まった。

・名語録(政界立志編/刑事被告人編/人生訓・趣味編)

出版社:新潟日報事業社

発売日:2016年07月

楽天ブックス https://a.r10.to/hDU8Lr

 

 

 

■『田中角栄100の言葉 日本人に贈る人生と仕事の心得』

「やる気」を引き出す天才、心に残る「角さん」の名語録

・仕事(まずは結論を言え/伝説の蔵相就任演説 ほか)

・人生(勤労を知らない不幸/二重橋を渡る日 ほか)

・生きる(人生の「間」/臭い飯 ほか)

出版社:宝島社

発売日:2015年02月

楽天ブックス https://a.r10.to/hy7D3f

 

 

 

 

■『アメリカに潰された政治家たち』

「元外務省国際情報局長が、戦後政治史“最大のタブー”といえるアメリカの謀略を明らかに」

「いかにして対米追随からの脱却を図り、そしてアメリカによって潰されたか」

著者集:孫崎享
出版社:小学館
発売日:2012年09月24日

https://a.r10.to/huYUq2

 

 

 

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