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日銀金融緩和で刷られた円の行き先が日本企業でも日本国民でもないカラクリ(Dr.苫米地 2016年9月15日TOKYO MXバラいろダンディ) https://www.youtube.com/watch?v=tvzNqO6qsGI

【先進国で唯一「がん死」が増加する日本の悲劇】欧米ではどんどん減っているのに なぜ、日本人ばかりが「がん」で死ぬのか~医薬品、貿易赤字3兆円超、薬輸入超過10年前の5倍~

 

■欧米ではどんどん減っているのに なぜ、日本人ばかりが「がん」で死ぬのか

週刊現代(講談社)2014.10.14

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/40436


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日本人にはあまり知られていない不可解な事実がある。

先進国の中で日本だけ、がんの死亡数が増加し続けているという。

わが国の医療は世界トップレベル?だからといって、安心してはいられない。

 

・30年で2倍に増えた


「じつは、がんの死亡数が増え続けているのは、先進国では日本だけなのです」

東京大学医学部附属病院放射線科准教授の中川恵一氏はこう断言する。


日本人の平均寿命は女性が86・61歳で世界一、男性は80・21歳で第4位。その数字だけが独り歩きし、日本人は健康なのだと思いがちだが、そう考えているのは我々日本人だけのようだ。

米国で1年間にがんで死ぬ人は、約57・5万人。


日本人は約36・5万人だが、人口10万人当たりで換算すると、日本人の死亡数は米国の約1・6倍にもなっている。

意外なことだが、日本は先進国であるにもかかわらず、がんが原因で亡くなる人が増え続ける唯一の国。


日本が「がん大国」である「本当の理由」はここにある。

いまや日本ではがん患者が増え続け、2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで死ぬ?そんな時代になった。


がん研究振興財団が昨年発表したデータでは、1年間で新たにがんと診断された人は74万9767人。

がんは、日本人の死因のトップとなっている。


脳卒中を抜き、がんが死因の1位になったのは1981年。

その後、がんの罹患数、死亡数ともに年々増え続けている。


死亡数は、30年で2倍以上にも膨れ上がった。

もちろん、世界的に見ても、がんは患者数も死亡数も増えている。


だが、国際がん研究機関(IARC)の発表によると、世界中で、がんで死ぬ人の65%は発展途上国の国民。

先進国では、がんが原因で死ぬ人は減り続けているという。


中川医師が続ける。

「欧米では、だいたい毎年5%ずつがん死亡数が減っています。それに比べ、日本では増加が止まりません。1995年の時点では、日本も米国も同程度でしたが、それ以降、差はどんどん開いていっています」


がんの患者数が増えれば、がんで死ぬ人が増えるのは当然のことのように思えるが、そうではない。

先進国の場合、高度な検査設備があることで、従来ならば見つからなかったレベルの早期のがんが発見され、患者数が増加しているという側面もある。


だが、その場合、見つかったとしても高い治療技術があれば、がんを治すことができるはずだ。

医療設備が整った先進国では、がんによる死亡数が減少していって当然である。


ましてや、先進国の中でも、日本の医療はトップクラス。

「とくに手術の技術は、世界一」(前出・中川医師)とも言われる。


そんな日本でなぜ、がん死が増え続けているのだろうか。


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欧米ではどんどん減っているのに なぜ、日本人ばかりが「がん」で死ぬのか
週刊現代(講談社)2014.10.14
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/40436

 

 

 

 

■先進国で唯一「がん死」が増加する日本の悲劇

「日本は先進国で唯一、がん死が増えている国。アメリカに比べると1.6倍もの割合で人々ががんで亡くなっています」

東洋経済 2018/06/19

https://toyokeizai.net/articles/-/225693

 

 

 

 

 


■医薬品、貿易赤字3兆円超

日本経済新聞(2016年7月8日)

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO04575210X00C16A7TJN000


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日本の医薬品と医療機器は、ともに輸入額が輸出額を大幅に上回る貿易赤字が続いており、その赤字幅は年々広がっている。

厚生労働省の統計調査によると、医薬品の輸入額は4年間で37%増え、2014年に3兆1884億円に達した。

一方輸出額は微減を続け、14年は1260億円と、輸入額の25分の1にとどまった。

赤字額は3兆円を超える。

輸入している医薬品は抗がん剤や糖尿病薬、抗ウイルス剤が上位に並ぶ。


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医薬品、貿易赤字3兆円超
日本経済新聞(2016年7月8日)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO04575210X00C16A7TJN000

 

 

 

 

 

 

■医薬品の輸入超過、11年2.4兆円 10年連続拡大

日本経済新聞(2012年8月21日)

https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS2101Y_R20C12A8PP8000


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厚生労働省が21日発表した2011年の薬事工業生産動態統計によると、医薬品の輸出額から輸入額を差し引いた金額が2兆3929億円の赤字となった。


統計でさかのぼれる01年以降、赤字額は最大で、赤字幅は10年連続で拡大した。

海外から抗がん剤など高価な医薬品の輸入が増え、輸入超過が広がっている。


医薬品の輸出額は前年比4.2%減の1384億円となり、2年連続の減少。輸入額は9.3%増の2兆5313億円だった。

輸入額は10年連続で増加し、10年前の2.5倍に膨らんだ。


01年に9728億円だった輸入赤字額も10年で2.5倍に急拡大した。

輸出は中国やタイなど新興国向けは伸びたが、米国や韓国向けなどが減った。


一方、最大の輸入先の米国からの輸入は大きく伸びた。

種類別では、輸入額が最も大きいのは抗がん剤で3945億円、次いで糖尿病薬が1511億円だった。


これらの薬の開発は欧米の製薬会社が先んじており、輸入が膨らむ要因となっている。

医療機器の輸出額は、6.1%増の4809億円、輸入額は0.3%増の1兆584億円だった。医療機器も輸入超過が続いている。


この統計は医薬品や機器を製造する事業所を対象に実施している。

完成品の市場価格を基に算出しており、貿易統計よりも金額が大きくなる傾向がある。


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医薬品の輸入超過、11年2.4兆円 10年連続拡大
日本経済新聞(2012年8月21日)
https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS2101Y_R20C12A8PP8000

 

 

 

 


貿易赤字「陰の主役」は薬 輸入超過、10年前の5倍~開発競争で後手に~

日本経済新聞(2012年5月14日)

https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS10035_R10C12A5NN1000


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医薬品の輸入が拡大している。

新薬開発で米欧の後手に回り、海外から高額な抗がん剤などを買う必要があるためだ。

輸入が輸出を上回った額(輸入超過額)は2011年には10年前の5倍の1兆3660億円で、日本の貿易赤字(2.5兆円)の隠れた主役になっている。

40兆円規模に膨らんだ日本の医療費を支える税金と保険料は、海外に流れ出ているのが現状だ。


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貿易赤字「陰の主役」は薬 輸入超過、10年前の5倍~開発競争で後手に~
日本経済新聞(2012年5月14日)
https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS10035_R10C12A5NN1000

 

 

 

 


■医薬品輸入超過5年連続2兆円超?パラダイムシフトに遅れた日本

アゴラ 2019.07.29 中村祐輔(医学者)

https://agora-web.jp/archives/2040618.html


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今年の上半期の貿易統計値が公表された。

上半期の医薬品輸入額は約1兆4916億円に対して、輸出額は3642億円であるので、1兆1274億円の赤字となる。


下半期の赤字も同程度とすると年間で約2兆2500億円の赤字になる。

このままでは、5年連続の医薬品貿易赤字2兆円超えがほぼ確実である。


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医薬品輸入超過5年連続2兆円超?パラダイムシフトに遅れた日本
アゴラ 2019.07.29 中村祐輔(医学者)
https://agora-web.jp/archives/2040618.html

 

 

 

 

■中村祐輔のシカゴ便り~これでいいのか、日本の医薬品貿易赤字額は年間で2.46兆円!

エキサイトニュース 2016年2月6日

https://www.excite.co.jp/news/article/HealthPress_201602_246/


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日本の医薬品貿易赤字は、予想通りの数値だった。

財務省から、2015年度の貿易統計の速報値が公表された。


日本全体の貿易赤字額は2014年の約12.8兆円から、2015年は2.8兆円へと改善している。

もちろん望ましい傾向だ。


それでは医薬品の貿易赤字額はどうなったのか?

なんと、前年度の1.86兆円の赤字から、2.46兆円の赤字と大幅に拡大している。


国全体の貿易赤字と比較すると、医薬品の赤字額は87%に相当する額だ。

医薬品輸出額は1100億円程度増加して健闘しているのだが、輸入額が7000億円増えている。


ボクシングなら、1発打ち返したら、6-7発打ち返され、ボコボコにされているようなものだ。

 

・乏しすぎる日本の医薬品開発の戦略


赤字額は2000年には2205億円だったが、その後、15年連続で増加し、2015年には10倍以上拡大したことになる。

本当にこのままでいいのか!


1990年代の赤字額は10年間すべて2000億円台だったので、いかにこの分野での日本の競争力が損なわれているのかが一目瞭然だ。

日本医療健康開発機構1)なるものを発足させたが、この著しい競争力の劣化にどのように対応しようとしているのか、ほとんど見えてこない。


研究で求められる戦略と薬剤開発に求められる戦略とは大きく異なるのだが、すべて同じ物差しで計ろうとしているのではないだろうか?

大学研究者の論文を書くためのロジックとは、全く異なるロジックを組み立てて推進しなければ、この医薬品貿易赤字は、さらに拡大することはあっても、縮小できる可能性は少ない。


オンコセラピー・サイエンス社がもっと頑張るしかない。

ここまで来ると、日本は新規薬剤など開発せず、ジェネリック医薬品で医療をまかなえばいいという声もあがってきそうだ。


もちろん、欧米では治療薬が手に入り、日本では手が届かない、これではG7を開催する国だと誇りに思えるはずもない。

しかし、医薬品開発を進めるには、日本の戦略は乏しく、投入する資源も限られている。


まるで、昭和18年以降の太平洋戦争の様相だ。

このままでは、頑張っている人たちの心の糸も切れてしまうのではと心配だ。


自国の国民を治療するための医薬品をここまで海外に依存していいのか!

医薬品の開発戦争は、人の命を救うための闘いだ。


この闘いに参加せずして、日本人の誇りが保てるのか!

日本国としての矜持の問題だ。


ちっぽけな面子や学閥など捨てて、若者たちよ、声をあげよ!。

 

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中村祐輔のシカゴ便り~これでいいのか、日本の医薬品貿易赤字額は年間で2.46兆円!
エキサイトニュース 2016年2月6日
https://www.excite.co.jp/news/article/HealthPress_201602_246/