■円安に電気代高騰、大学を直撃 名大はスパコンを一時止める事態に
朝日新聞 2022年10月24日
https://www.asahi.com/articles/ASQBR6CRGQBRUTIL00R.html
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「悪いお知らせです」
名古屋大の杉山直総長のもとには最近、沈んだ顔の財務担当職員がよく訪れる。
伝えられる報告は、ウクライナ危機や円安などを受けた電気代の高騰や、研究に使う半導体や試薬の不足――。
対応が容易でない問題が多い。「悪いニュースばかりだ」
当面の大きな課題は、電気代だ。
付属病院を含めた大学全体の電気代は、通常なら年間20億円
弱。
だが今年度は最悪の場合、40億円を超える可能性がある。
このため、総長自ら先頭に立って、教職員や学生に節電を呼びかけている。
この夏はエアコンにかかる電気代を減らすため、教職員らにテレワークを奨励。一斉休業期間も延長した。
名大は研究力に定評があり、野依良治氏や天野浩氏ら、学生や教員として所属した6人がノーベル化学賞・物理学賞を受賞してきた。
大量の電気を消費する設備は、そうした研究者が活躍した工学、理学、農学といった理系の研究に使われる。
学内で最も電力を使う施設の一つで、国内有数の計算能力を持つスーパーコンピューター「不老」は、計算量が少ない時に装置の一部を止めるようにしている。
「研究力を維持するには、国から支援がなければ、借金でもするしかない」
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円安に電気代高騰、大学を直撃 名大はスパコンを一時止める事態に
朝日新聞 2022年10月24日
https://www.asahi.com/articles/ASQBR6CRGQBRUTIL00R.html
■円安や電気料金値上がり 大学の学習環境にも影響
NHK 2022年10月26日
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20221026/1000086191.html
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円安や電気料金の値上がりによって、都内の大学のなかには学生の学びの環境に影響が出始めているところもあります。
およそ7000人の学生が通う東京・足立区にある東京電機大学のキャンパスでは、円安などを背景にした電気料金の値上がりによって、今年度の電気代はおよそ3億2000万円と、例年の倍近くに増える見込みだということです。
大学では電気代を少しでも節約するため、学生が論文の執筆などに活用しているパソコンが設置された7つの教室を、授業のとき以外は閉鎖するようにしています。
また、エスカレーター10基のうち2基の使用を取りやめているほか、廊下の電気を3分の1から3分の2程度間引くなどの対策をとっているということです。
さらに、研究のために海外から毎月取り寄せている専門誌の値段も、円安の影響で1冊あたり年に数万円値上がりしているということです。
このため現在、8つの専門誌について購入の中止を検討していて、今後も円安が続けばさらに対象を広げる可能性があるということです。
東京電機大学の佐藤龍総務部長は「実験室の機器や学生が使うパソコンで大学の電気をかなり使っているので、学生や教職員には節電に努めるようお願いしている。円安が続く以上、影響が出てくることはしかたないと思うが、影響を食い止めるよう頑張るしかない」と話していました。
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円安や電気料金値上がり 大学の学習環境にも影響
NHK 2022年10月26日
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20221026/1000086191.html
■リフト料金過去最大の値上げ幅…円安等の影響で値上げに踏み切るスキー場 支配人「50年で一番高いかも…」
2022/11/14 東海テレビ
https://www.tokai-tv.com/tokainews/article_20221114_23119
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今年は記録的な「円安」が続いていましたが、先週の後半、一気に7円以上も「円高」が進みました。
為替による影響はすでに大きく広がっていますが、今後はどうなるのでしょうか。
記録的な円安も「一服」となるのでしょうか。
10月には一時1ドル150円を突破し32年ぶりの円安水準になっていましたが、11月10日、アメリカの消費者物価が市場の予想を下回ると、今度は1日で7円以上円高に。
その後も1ドル130円台で推移しています。
急激な為替の変動には、名古屋でも戸惑いの声が上がりました。
投資家の男性:「アメリカの事情次第だもん、日本だけでどうなるもんじゃないもんね。日本も低金利を続ける以上は、もっと円安になるんじゃないかな。先のことは何にも分からないみたいだね」
建築関係の男性:「円安になると仕入れが上がってきますし。3カ月単位で値段が1割2割変わってくる状況だもんで、あまり変動があると商売にはよくないというか」
日本銀行の黒田総裁は14日に名古屋で講演し、今年に入っての円安の進行を念頭に、「急激な為替変動は望ましくなく、引き続き政府と連携して物価への影響を注視する」と述べました。
その後の会見では、「異常な一方的で急速な円安の傾向はいったん止まっているように思います。それ自体は大変結構なことであると思っております」と、現在の状況を評価しました。
「円高歓迎」となるのは、急激な円安がもたらした企業や家計へのマイナスの影響が、すでに大きく広がっているためです。
輸入食品や電気・ガスなどの光熱費上昇など、家計の負担は限界寸前です。
円安の影響はスキー場にも出ています。岐阜県郡上市のスキー場「ダイナランド」。
今年で創業50周年。12月10日のオープンに向けて、人工造雪機でコースの土台をつくっている真っ只中です。
しかし、今年は円安などの影響が重くのしかかります。
ダイナランドの支配人:「やはり電気代とか重油代が上がってきてまして、どうしてもリフト料金を値上げせざるを得ない状況になっています」
現在フル稼働中の造雪機など、12月の本格オープン前でも電気代は1日およそ50万円。
営業が始まっても、リフトや照明などたくさんの電気が必要です。
そこで、新型の省エネ型の造雪機を導入して経費を減らすほか、夏場はキャンプ場としてオープンして収益を増やす努力をしていますが吸収しきれず、主な収入源となるリフト券を大人の1日券で500円値上げすることにしました。
ダイナランドの支配人:「(電気代は)一昨年から比べたら昨年は約30%ぐらい上がりました。今季の予想としては昨年ベースから60%ぐらい上がる想定をしていますので。このような大幅な値上げは史上初めてかなと」
開業50年の歴史で最大の大幅値上げ。レストランでも原材料の高騰を受けて、一部のメニューで50円ほど値上げする予定のほか、スキー板やブーツなどのレンタルも100円値上げする予定です。
ガソリン代の高騰などで客足が遠のく心配もあるなか、近くのスキー場2カ所と共同で、リフト券などが割引になるクーポンサイトを立ち上げてつなぎ止めを図ります。
ダイナランドの支配人:「今まで50年の中では一番高いリフト料金になってしまったのかもしれませんけれども。冬しか楽しめないのがスキー場になりますので、しっかりとサービスを提供していきたいと考えています」
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リフト料金過去最大の値上げ幅…円安等の影響で値上げに踏み切るスキー場 支配人「50年で一番高いかも…」
2022/11/14 東海テレビ
https://www.tokai-tv.com/tokainews/article_20221114_23119
■深刻化する円安、高齢者ほど悪影響 値上げなどで購入を諦めた商品・サービスは?
2022年10月03日 [ITmedia]
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2210/03/news133.html
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政府・日銀が24年ぶりの「円買い・ドル売り」による為替介入をするなど、円安が深刻化している中、生活にはどんな影響が出ているのか。
クロス・マーケティングは10月3日、定期的に実施している「新型コロナウイルス生活影響度調査」の第35回調査結果を発表した。
調査結果によると、円安でマイナスの影響を受けていると答えた人の割合は、50%だった。
年齢別に見ると、男女ともに「60代」が最もマイナスの影響を受けた。
「1年前と比較した支出」を聞いた質問では、「光熱費」が増えたと答えた人が42%でトップだった。
続いて「食生活」(36%)、「育児・子どもの教育」(33%)が挙がった。
円安下では、一般的に輸出企業の業績へ好影響を及ぼす一方で、輸入割合が高い食品やエネルギー領域で値上げを喚起しやすいとされる。
今回の円安でも、こうした領域で生活の負担が高まっているようだ。
一方、支出が減った項目を見ると、「旅行・レジャー・イベント費」(38%)、「人との付き合い」(同)などが上位に並び、生活費の支出が膨らんだことで、娯楽などにかけるお金を節約している姿が浮き彫りになった。
今後の支出意向も「貯蓄・投資」が27%でトップと、さらなる負担増へ備える人が多そうだ。
調査では、円安による値上げなどが原因で購入を延期したり、諦めたりした商品やサービスも聞いた。
自由回答で、高額な商品では「自家用車」や「家のリフォーム」、比較的安価なものだと「アイスクリーム」「スナック類などお菓子」などが挙がった。
幅広い領域の消費活動に、円安が影を落としていることが分かる。
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深刻化する円安、高齢者ほど悪影響 値上げなどで購入を諦めた商品・サービスは?
2022年10月03日 [ITmedia]
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2210/03/news133.html
■新興国、相次ぎ利上げ インフレ深刻化、資金流出防止
2022/6/3 共同通信
https://nordot.app/905386746518093824
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世界的なインフレが深刻化し、新興国が相次いで利上げを行っている。
大幅な利上げを継続する米国への資金流出を防ぐ狙いもある。
一方、ロシアは2月のウクライナ侵攻直後、欧米の経済制裁に対応するため大幅利上げに踏み切ったが、影響が和らいだ後は景気刺激を狙って利下げに転じる独自の政策を展開する。
ブラジルは5月4日に政策金利を1%引き上げ12.75%にした。
インドもこの日、政策金利を0.4%引き上げ、4.4%に。
マレーシア(11日)と韓国(26日)はいずれも0.25%引き上げてそれぞれ2.0%、1.75%とした。
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新興国、相次ぎ利上げ インフレ深刻化、資金流出防止
2022/6/3 共同通信
https://nordot.app/905386746518093824
■英の中央銀行 政策金利1.0%に引き上げ 約13年ぶりの高さ
NHK 2022年5月5日
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220505/k10013613051000.html
■9月に0.5%大幅利上げも=物価高で軌道修正―欧州中銀
時事通信 2022年06月10日
https://equity.jiji.com/morning_check/2022061000217
■欧米は続々利上げ 日銀が利上げしない訳は?
ABEMA NEWS 2022/06/17 テレビ朝日経済部・辻英太郎記者
https://www.youtube.com/watch?v=gSRtbiVYA9s
■『世界中が物価高を抑えるために利上げを決行する中、日銀だけがなぜ緩和政策を維持したのでしょうか?』
徹底討論「動かぬ日銀」日本経済と円の行方【マネーのまなび+9】日経ニュース プラス9
2022.06.17 テレ東BIZ
https://txbiz.tv-tokyo.co.jp/nkplus/feature/post_253697
■アベノミクスは失敗?経済学者「手術が必要なのに円安という麻薬でごまかし続けた」アベプラ
2022/01/25
https://www.youtube.com/watch?v=AyDJgY7It0M
■ソロス氏のヘッジファンド、円安で10億ドルの利益
https://www.nikkei.com/article/DGXNASGN1500J_V10C13A2000000/
■日銀金融緩和で刷られた円の行き先が日本企業でも日本国民でもないカラクリ
(Dr.苫米地 2016年9月15日)TOKYO MXバラいろダンディ
https://www.youtube.com/watch?v=tvzNqO6qsGI