oonoarashi’s blog

日銀金融緩和で刷られた円の行き先が日本企業でも日本国民でもないカラクリ(Dr.苫米地 2016年9月15日TOKYO MXバラいろダンディ) https://www.youtube.com/watch?v=tvzNqO6qsGI

■安倍政権時代の「官邸ポリス」が“論功行賞”で警察組織2トップに昇格の不気味 日刊ゲンダイ 2021/09/12

 

■安倍政権時代の「官邸ポリス」が“論功行賞”で警察組織2トップに昇格の不気味

日刊ゲンダイ 2021/09/12

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/294620


~~~


警察が究極の忖度機関になるかもしれない。

東京五輪パラリンピックが終わり、警察は人事の季節を迎える。


警察庁も警視庁も、現トップは東京大会の警備を最優先した布陣だからだ。

警視庁の斉藤実警視総監は、庁内で「警備警察のエキスパート」と呼ばれてきた人物。


早ければ9月中に退任するとみられ、後任には警察庁の大石吉彦警備局長が就任する予定だ。

大石氏は、2012年から19年まで安倍前首相の秘書官を務めていた“安倍親衛隊”でもある。


さらには、警察庁も年末にトップが交代して、安倍氏と親密な元「官邸ポリス」が長官に就きそうなのだ。

一貫して警備畑を歩んできた警察庁の松本光弘長官の後任には、警察庁ナンバー2の中村格次長が昇格する。


中村氏といえば、第2次安倍政権下の15年、「安倍晋三に最も近い記者」といわれた元TBSワシントン支局長がジャーナリストの伊藤詩織さんをレイプした疑惑で、逮捕状を握り潰したことで知られる。

当時、警視庁刑事部長だった中村氏が逮捕を取りやめるよう指示したことについて、「週刊新潮」の取材に対し、「私が決裁した」と本人が認めていた。


中村氏は安倍政権で菅官房長官の秘書官も務めた。

テレビの報道番組にも目を光らせ、政権批判発言があれば局の上層部に連絡して抗議していたと報じられたこともある。


警察庁長官に上り詰めれば、これ以上ない論功行賞だ。


自民党総裁選の結果によっては、今より安倍前首相の影響力が強い傀儡政権が誕生しかねない。そこに加えて警察組織のツートップが“アベ友”で占められれば、安倍さんは怖いものなしでしょう。検察の人事に介入する法改正は世論の強い批判で頓挫しましたが、警察の通常人事は止めようがない。伊藤詩織さんの事件でも分かるように、警察組織は上からの命令が絶対です。官邸ポリスがツートップに立てば、警察全体が権力に忖度する組織に変容しそうで心配です」(警察庁関係者)


安倍前首相が新政権も警察権力も私物化する暗黒時代が始まるのか。


~~~
安倍政権時代の「官邸ポリス」が“論功行賞”で警察組織2トップに昇格の不気味
日刊ゲンダイ 2021/09/12
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/294620

 

 

 

 


■背筋も凍る「警察官僚」600人の正体──安倍政権を護る「権力と情報の盾」

『特権キャリア警察官 日本を支配する600人の野望』(著:時任 兼作)

朝香裕(2018.06.19)

https://news.kodansha.co.jp/6212

 

~~~

 

次々にスキャンダルが噴出しながら、安倍政権の支持率はなぜか急落しない。

倒れそうで倒れない。


それを支えているのは誰か──。

本書『特権キャリア警察官』は、警察庁のわずか600名のキャリア官僚=警察官僚が、その情報力と実行部隊によって安倍政権の「最重要官庁」となっている実態を明かす。


著者の時任氏はあるとき、旧知の警視庁捜査二課刑事からNHK会長M氏についての情報提供を求められた。

時任氏は警察取材歴が長く、この刑事と定期的に情報交換する関係を築いていたが、二課の刑事がなぜそんな情報収集をしているのか、不審に思ったという。

 
時任氏が尋ねると、刑事はさる警察庁大幹部の名前を挙げた。

「偉い筋からの特命ですから。これはやりますよ」


警察庁幹部からの「特命」だと明かしたのだ。
 
その後、M氏についての情報を求めていたのは、実は官邸中枢だったと判明した。


当時、M氏は問題発言を繰り返し、安倍政権の足を引っ張っていた。

その首をすげ替えるため、警視庁を動かしてM氏に関するネガティブ情報を集めていたのだ、と時任氏は書く。

 
警察の情報が、権力に直結しているのである。

警察が集めている情報はそれだけではない。


時任氏によると、政権批判で有名な女性新聞記者のプライベートや、週刊文春週刊新潮記者の情報源まで収集しているという。


こうした情報がいったいどのように「利用」されているのか定かではないが、文部科学省の前次官のインタビューが週刊文春に掲載される直前、前次官が新宿の出会い系バーに通っていたと暴露されたことは記憶に新しい。

 
集められた膨大な情報のうち、明るみに出るのはごく一部だが、監視された当人にとっては恐怖以外の何物でもないだろう。

こんなことができるのは、全国47都道府県、30万人に及ぶ警察組織を握る警察官僚だけだ。

 
その総数は、わずか600人。毎年国家公務員総合職の難関を突破した東大、京大などのトップエリートが採用され、いまや財務省経産省などをしのぐ人気官庁という。
 
入庁すると、ほぼ全員がいずれかの都道府県警のトップ=本部長に就任し、数千人、ときには4万6000人(警視庁)に号令する立場となる。


映画「踊る大捜査線」で柳葉敏郎が演じた室井慎次もそのひとりだが、特権を握るキャリア警察官は捜査一課や二課で刑事として働く実務はほとんど経験しない。

ただ「指示・命令」する存在として採用され、組織のなかで出世を重ねていく。


その過程で、政治との結びつきを強め、情報力を背景に影響力を強めていく。
 
現在、霞が関の高級官僚の頂点と言われる「内閣官房副長官」の座にある杉田和博氏も警察官僚。


安倍総理にもっとも数多く会っている男と言われる北村滋内閣情報官も然りだ。

いまや警察官僚の動向は、官界のみならず有力政治家の注目の的でもある。


しかしこれまで、その実態は謎につつまれてきた。
 
時任氏は、警察取材を中心に25年以上の取材歴を持つベテランジャーナリストで、警察組織の内部に知人も多い。


その時任氏が、あまりに肥大化し、強大な権力を握った「特権警察官」=警察官僚の実情をまとめたのが本書だ。

「日本を支配する600人」は、こんな面々だった。


読むと背筋が寒くなる。

 

~~~
■背筋も凍る「警察官僚」600人の正体──安倍政権を護る「権力と情報の盾」
『特権キャリア警察官 日本を支配する600人の野望』(著:時任 兼作)
朝香裕(2018.06.19)
https://news.kodansha.co.jp/6212