■イギリス「4人に1人が接種拒否」~若者の4人に1人がワクチン接種希望せず~
PRESIDENT Online(プレジデントオンライン2020年12月15日)
https://president.jp/articles/-/41428
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ついに英国で新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。
しかし、4人に1人が「受けたくない」と回答しており、特に若者の間でワクチンへの興味は冷ややかだという。
いったい現地で何が起きているのか。
■日本も供給予定のワクチンが初承認
世界に先駆け、英政府の認可機関「医薬品・医療製品規制庁(MHRA)」が承認したのは、米製薬大手ファイザーとドイツのビオンテック(BioNTech)というバイオ医薬品会社が共同開発したワクチン「BNT162b2」だ。
4000万回分(2000万人分)を発注しており、日本でも2021年に供給を予定している。
英政府は最初の入荷分である80万回分が到着してまもなく、12月8日から英国全土で接種を開始。
最初の週だけで数万人がワクチン接種を終えている。
しかし、国の計画によると、「全員接種」を目指すのではなく、「当面の対象は50歳以上でそれ未満は全く白紙」という対応となった。
接種計画から排除される格好となった若者たちは目下、どういう反応を見せているのだろうか。
・4人に1人が「受けたくない」と回答
こうした事実が明るみに出る中、筆者は若者たちが「接種できないことに対する不満」をどうぶつけてくるのか、手を尽くして探してみたところ、全く予想外の声が聞こえてきた。
曰く、「コロナにかかったとしても軽症で終わる」、「感染対策をしっかりしているので不安はない」、「陽性者追跡アプリを入れているが、実際に陽性者が引っかかってきたことがないので、コロナが差し迫った身近なものとは思えない」など、ワクチン接種への興味が感じられる答えは聞かれなかった。
ロンドン市役所が行った市民を対象としたワクチンの接種に対するアンケートの結果を改めて読んでみた。
それによると、「ワクチンを受けたい」との回答は66%にとどまる一方、「受けたくない」との答えは25%近くに上っている。
また、「受けたくない」との回答者のうち、およそ半数は「政府の接種ガイダンスが信じられない」または「製薬会社が信用できない」のどちらかを答えたという。
また、45~54歳のほとんどが「受けたくない」と回答した。
・「拒否すればレストランや映画館から締め出し?」
このほど内閣に新設されたワクチン展開担当相に就任したナディム・ザハウィー氏は11月30日、「ワクチンの接種を拒否した者は、パブやレストラン、映画館やスポーツ観戦から締め出される」と声明。
一時は、接種済みであることを示す「ワクチンパスポート」が発行される可能性を述べる報道さえもあった。
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■イギリス「4人に1人が接種拒否」~若者の4人に1人がワクチン接種希望せず~
PRESIDENT Online(プレジデントオンライン2020年12月15日)
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