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日銀金融緩和で刷られた円の行き先が日本企業でも日本国民でもないカラクリ(Dr.苫米地 2016年9月15日TOKYO MXバラいろダンディ) https://www.youtube.com/watch?v=tvzNqO6qsGI

■まん延防止措置のさらなる拡大で経済損失は合計で1.7兆円規模に NRI(野村総合研究所)木内登英 2022/01/24

 


■まん延防止措置のさらなる拡大で経済損失は合計で1.7兆円規模に

NRI(野村総合研究所)木内登英 2022/01/24

https://www.nri.com/jp/knowledge/blog/lst/2022/fis/kiuchi/0118


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1月7日に政府は、新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づく「まん延防止等重点措置」を、沖縄、山口、広島の3県に適用した。

期間は1月31日までの23日間である。


その後も感染の急拡大が全国的に続いたことから、10日余りで対象区域は一気に拡大される。

政府は「まん延防止等重点措置」の適用区域の拡大を、19日に決定する見通しだ。


期間は1月21日から2月13日までの3週間強が有力視されている。

新たに対象に加わるのは、現時点では11都県と見込まれている。


首都圏では、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の1都3県、愛知県、岐阜県三重県の中部3県、新潟県熊本県、宮崎県、長崎県である。

対象区域はさらに拡大する可能性もある。


1月7日に適用された3県の経済規模(県民所得)は、日本全体の4.0%であった。

これに対して、新たに加わる見通しの1都11県の経済規模は、日本全体の48.4%である。


その結果、同措置による経済損失額は急拡大することになる。

1月7日に決定された3県での同措置による経済損失はちょうど400億円と試算された(コラム、「3県まん延防止措置の経済損失は400億円」、2022年1月7日)。


その後、広島県での対象区域が一部の市町から全県に拡大されたことで、経済損失の試算値は540億円となった。

一方、11都県の全市町村が対象となる場合、3週間強(24日間)での経済損失は1兆180億円になる計算だ。


これは、3県での経済損失額の18.7倍である。

仮に、11都県の中で適用地域となる市町村の経済規模の比率が、沖縄、山口、広島の3県と同様の76%となる場合には、11都府県での経済損失は7.730億円となる。


これは3県での経済損失額の14.2倍である。

「まん延防止等重点措置」の対象区域拡大によって、年初からの新規感染者数の急拡大が、いよいよ本格的に経済に打撃を及ぼす局面に入った、と見ることができるだろう。


その結果、昨年秋以来の個人消費の持ち直しは、一巡となる可能性が高い。

他方、感染再拡大を受けた規制措置も、まだ始まったばかりと言えるのではないか。


今後、同措置の対象区域はさらに拡大し、また、早期に「緊急事態宣言」が広い区域で発令される事態となる可能性が考えられる。


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まん延防止措置のさらなる拡大で経済損失は合計で1.7兆円規模に
NRI(野村総合研究所)木内登英 2022/01/24
https://www.nri.com/jp/knowledge/blog/lst/2022/fis/kiuchi/0118