oonoarashi’s blog

日銀金融緩和で刷られた円の行き先が日本企業でも日本国民でもないカラクリ(Dr.苫米地 2016年9月15日TOKYO MXバラいろダンディ) https://www.youtube.com/watch?v=tvzNqO6qsGI

■日本人には「リアリズム」の視点が欠けている 日経ビジネス(2016年5月12日)

 

■日本人には「リアリズム」の視点が欠けている

日経ビジネス(2016年5月12日)

https://business.nikkei.com/atcl/interview/15/238739/050900165/?P=2


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世界にはずるいことをする国や、ダブルスタンダードで外国に接する国があることを世界史と地政学から学ぶ必要があるわけですね。


英国は第1次世界大戦の時、トルコ人が牛耳るオスマン帝国を内部から崩壊させるべくアラブ人をけしかける一方で、同帝国の支配地域をアラブ人の意向を無視して列強で分割する協定をフランスやロシアと結びました。


米国はイスラエルの核開発には目をつぶる一方で、イランや北朝鮮には厳しい態度を崩しません。

私は世界史と地政学を学ぶべき理由として、日本人は「大きな地図」を見る訓練ができていないことがあるのではと考えています。


「小さな地図」はちゃんと見ています。

しかし、大きな地図にはなかなか注意がいきません。


日露戦争が典型例です。

朝鮮半島の権益を巡って日本と帝政ロシアが対立しました。


日本人の頭の中には、日本とロシア、朝鮮半島、中国の一部からなる地図が思い浮かぶ。これが小さい地図です。

一方、日露戦争は、南下政策を進めるロシアとこれを阻止しようとする英国とが演じるグレートゲームの一部をなすものでした。


英国は、クリミア戦争ではロシアと戦うオスマン帝国を支援、第2次アフガニスタン戦争ではロシアに支援されたアフガニスタンと対決。

日露戦争ではロシアと戦う日本を支援しました。


この「大きな地図」については、司馬遼太郎さんが書いた「坂の上の雲」も多くの紙幅を割いてはいません。

日本人は大きな地図を見られるように訓練する必要があるのではないでしょうか。

 

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■日本人には「リアリズム」の視点が欠けている
日経ビジネス(2016年5月12日)
https://business.nikkei.com/atcl/interview/15/238739/050900165/?P=2