防衛費過去最大「にじむ対米配慮」
NHK:解説委員会(2018年12月25日:増田剛 解説委員)
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/311729.html
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過去最大、5兆2574億円の防衛費です。
第二次安倍政権発足以来、7年連続の増額となりました。
Q2)
過去最大だけあって、大きな箱ですね。
A2)
はい。箱を大きくしている、つまり、防衛費を押し上げているのが、F35戦闘機やイージス・アショアといった、アメリカ製の高額な装備品です。
そして、こうした装備の調達方法がFMSです。
Q3)
FMSと言いますと。
A3)
はい。FMSは、アメリカ政府を直接の窓口とする装備の調達方法で、日本としては、アメリカの最新の装備を導入できるメリットがあります。
一方で、価格はアメリカ側が設定し、代金は日本側が前払い、というように、かなりアメリカに有利な契約方法なんです。
今回の防衛費で、FMSは7013億円。前の年度から、3000億円近く増えています。10年前と比べると10倍以上。
もちろん、厳しい安全保障環境に対応するため、高性能な装備が必要だということになると、アメリカ製に依存せざるを得ないという事情はあります。
ただ、そうはいっても、一番喜んでいるのは、やはり、トランプ大統領かもしれません。
Q4)
それは、アメリカ製の装備をたくさん買ってくれたから・・ですか。
A4)
その通り。
トランプ大統領は、対日貿易赤字を問題視し、アメリカ製装備の購入拡大を求めてきました。
安倍総理は、アメリカ製装備の購入実績をアピールすることで、対日圧力をかわす狙いがあるのではないか。
そういう見方が広がっているんです。
このように今回の防衛予算は、対米配慮がにじみ出たものになりました。
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■防衛費過去最大「にじむ対米配慮」
NHK:解説委員会(2018年12月25日:(増田剛 解説委員)
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/311729.html