■人類は気象もコントロール!人工雨の今
All About(世界のニュース・トレンド)
https://allabout.co.jp/gm/gc/292996/
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先週、タイ政府が煙害に苦しむ北部を救うために、空中から化学物質を雲に散布して、人工雨を降らせる計画を実行しました。
人工雨とは、今の世界ではどこまで実用化されているのでしょうか?
・世界で広がる人工雨の実用化
この方法で実際に雨が降ったかどうかは最後にお話するとして、人間が化学薬品を散布することによって、人工的に雨を降らせてしまう技術を持っているというのは、ある意味凄いことです。
今回タイ当局が動いた背景には、それだけ煙害の被害が深刻になっていることがありました。
雨を降らせることによって、大気を洗浄してしまうことが目的でした。
そしてタイだけではなく、他の国でも人工雨はすでに実用化しています。
特に中国は世界で最も人工雨や人工雪が多く、最近5年間で2100億立方メートル分の人工雨、人工雪があったと報告されています。
中国の場合は、干ばつ対策などタイよりもさらに幅広い目的で人工雨が実行されています。
・どうやって人工的に雨を降らせるの?
それでは、一体どうやって人工的に雨を降らせるのでしょうか?
先ほどもお話したように、空から雲に向かってある種の化学物質を散布することで、雨を降らせることができるのです。
人工雨に使われる化学物質はいくつかありますが、よく使われているのがヨウ化銀(Agl)です。
ヨウ化銀は黄色の粉末で、写真の感光剤にも使われている物質です。
これを空中から雲にまくと、それを核にして氷の結晶が形成されます。
それが雨となって落ちてくるというのが、人工雨の原理とされています。
また二酸化炭素であるドライアイスも、ヨウ化銀と並んでよく使われる物質の1つです。
これら以外にも、塩などで人工雨の研究が進められています。
ただしヨウ化銀には、弱いながらも毒性があることが指摘されています。
現在のところ、ヨウ化銀を使った人工雨で住民に健康被害が出た例は報告されていません。
しかし、人工雨にヨウ化銀を利用するにあたっては、その点に注意していく必要があるでしょう。
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人類は気象もコントロール!人工雨の今
All About(世界のニュース・トレンド)
https://allabout.co.jp/gm/gc/292996/
■人為的に「台風制御」
日テレNEWS24 2021年9月16日
https://www.news24.jp/articles/2021/09/16/07940376.html
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温暖化の影響で、台風の勢力がさらに強まると予想される中、国は、今後、人為的に台風の勢力を落とす「台風制御」の研究を支援していく方針であることがわかりました。
「台風制御」とは、人為的に台風の勢力を弱めるなどする構想です。
近年、温暖化の影響で日本近海の海面水温が上昇し、台風の勢力が一段と強まることが懸念される中、内閣府は、2050年にかけて重点的に取り組むべき研究課題の1つに「台風制御」や「気象制御」の分野を選定し、今後、研究費などを支援していく方針であることがわかりました。
航空機で台風の目に大量の氷の結晶をまき、台風のエネルギーを削ぐことなどが模索されていて、専門家チームが2年前の房総半島台風のケースでシミュレーションした結果、最大風速を3メートル減少させ、家屋への被害を3割程度減らすことができたということです。
実現に向けては、防災への効果に加えて、自然に手を加えるという倫理的な課題についても議論になる見通しです。
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人為的に「台風制御」
日テレNEWS24 2021年9月16日
https://www.news24.jp/articles/2021/09/16/07940376.html