■ソロス・ファンド、円安見込む取引で10億ドルの利益=WSJ
ロイター通信 2013年2月14日
https://jp.reuters.com/article/zhaesmb02197-idJPJT829186820130214
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著名投資家のジョージ・ソロス氏は、円の下落を見込んだ取引を通じて昨年11月以降およそ10億ドルの利益を得た。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が事情に詳しい関係筋の話として伝えた。
安倍政権がデフレ脱却に向け進める政策運営などを背景に、円は11月から2月上旬までに対ドルで20%近く下落した。
WSJによると、ソロス・ファンド・マネジメントの内部ポートフォリオは約10%を日本株で保有している。
WSJは、デビッド・アインホーン氏率いるグリーンライト・キャピタルGLRE.Oやダニエル・ローブ氏のサード・ポイント、カイル・バス氏のヘイマン・キャピタル・マネジメントなども円の下落に賭ける取引で多額の利益を上げたとした。
金額には言及していない。
アインホーン氏はWSJに対し「3年ほど前の取引だ。最初の2年数カ月は愉快ではなかった」と語った上で、一段の円安を見込んでいると述べた。
WSJによれば、投資家は複雑なデリバティブやプット・オプションなど様々な手法を通じて円の下落に賭けているが、アインホーン氏はプット・オプションを購入したという。
ソロス・ファンド、サード・ポイント、ヘイマン・キャピタル、グリーンライト・キャピタルには、米国の通常営業時間外のため現時点で連絡を取れていない。
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ソロス・ファンド、円安見込む取引で10億ドルの利益=WSJ
ロイター通信 2013年2月14日
https://jp.reuters.com/article/zhaesmb02197-idJPJT829186820130214
■ソロス氏のヘッジファンド、円安で10億ドルの利益
日本経済新聞 2013年2月15日
https://www.nikkei.com/article/DGXNASGN1500J_V10C13A2000000/
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米投資家が為替相場の円安に賭けて巨額の利益を得たことが明らかになった。
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると著名投資家のジョージ・ソロス氏率いるヘッジファンドが昨年11月以降、円の下落を見込んだ取引で約10億ドルの利益を得たと報じた。
デイビッド・アインホーン氏率いるグリーンライト・キャピタルやダニエル・ローブ氏、カイル・バス氏など著名ヘッジファンドの投資家も円安に賭ける取引で利益を確保したという。
これらの投資家は安倍政権誕生の直前から円安を見込んだ取引を加速させた。
オプション取引などのデリバティブ(金融派生商品)を通じて円売りポジションを取る手法などを利用しているという。
ヘッジファンドによる円売りと安倍政権誕生が為替市場の円安に拍車をかけたとみられている。
ソロス氏は1990年代に英ポンド売りで巨額の利益を得たことで知られる。
当時は英中央銀行の政策に反対してポンド売りをしかけたが、今回のヘッジファンドによる円売りは日銀によるデフレ対策の成功に賭けている点が対照的だ。
ただ、短期取引のプロであるヘッジファンドは一定の利益を確保したら反対売買に出るのも速い。
それだけに円安傾向に乗じてこれから円を売る投資家は遅きに失する可能性もある。
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ソロス氏のヘッジファンド、円安で10億ドルの利益
日本経済新聞 2013年2月15日
https://www.nikkei.com/article/DGXNASGN1500J_V10C13A2000000/